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アスクル/リアルタイムなマーケティング情報共有サービスを開始

2002年03月11日/未分類

アスクル(株)は、インターネットを利用した、商品の仕入先企業との間でリアルタイムに商品取引情報やマーケティング情報を共有するサービスを2002年5月より開始する。
このサービスは、正式名称を『SYNCROMART』(シンクロマート)とする「マーケティング情報共有システム」の稼動により実現するもの。
従来は主にアスクル社内で活用していたマーケティング情報を取引先メーカーとリアルタイムに共有することにより、商品供給元のメーカーを含めた流通全体で市場動向に応じた俊敏かつ効率の良い需給調整が行なえる基盤を構築することを目指している。
アスクルは、中間流通を簡略化した販売形態により、登録している顧客の購買実績がダイレクトかつリアルタイムに把握できるという事業の特性を活かし、かねてから市場の需要を起点とした効率的な商取引システム「次世代デマンドチェーンマネジメントシステム」の構築を進めてきた。
当該システムの一環として、既に2001年秋からは「需要予測システム」と「自動発注システム」を稼動させている。
「需要予測システム」では、取り扱い商品全12 500アイテムを対象に将来6ヶ月間の需要を単品別・地域別に予測し、「自動発注システム」では需要予測数量、受注実績数量、在庫数量に基づき、適正な発注数量を日次で自動的に算出し発注をおこなっている。
アスクルではこれらシステムの稼動により、在庫切れによる販売機会ロスや在庫水準の大幅な削減を実現している。
そして、このたびの「マーケティング情報共有システム」も「次世代デマンドチェーンマネジメントシステム」の一環として開発されたもの。この新しいシステムの本格稼動により、さらに、アスクルの取引先企業は自社製品の単品別・地域別の需要予測数量、過去の受注実績、在庫数量等をインターネットを通じてリアルタイムに把握することができ、また売掛明細、入荷検収状況、注文情報等の商取引情報を閲覧したり電子データとして取得することが可能となる。
また、今後も提供する情報項目を順次拡大していく予定であり、商取引業務の効率化だけではなく、メーカーへの商品開発支援にも役立てていく計画。
アスクルでは、一連の次世代デマンドチェーンマネジメントシステムを構築することで、顧客視点に基づき、新たな価値創造を今後も積極的におこなっていきたいと考えている。
※デマンドチェーンマネジメント(DCM)
顧客の需要に基づいた商品構成の展開や発注および在庫管理を行うことにより、過剰な在庫や在庫切れによる販売機会ロスを排除し、流通全体の最適化と経営効率の向上をはかる経営手法

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