フットワークエクスプレス／更生手続きへ移行

フットワークエクスプレス（株）は、４月３０日に大阪地方裁判所に更生手続き開始申立を行い、同日保全管理命令が発令された。同時に同裁判所より、民事再生手続きの下での監督委員であった天野弁護士が保全管理人に選任された。
同社は、平成１３年３月４日に民事再生手続を申立てて、ほぼ１年を経過。業績は着実に回復し、月次損益で、ほぼ毎月黒字を計上する状況となった。
同社は、ことし１月３１日にオリックス（株）、セムコープロジスティクス、ワールド・ロジ（株）が新設した受皿会社（オー・エス・エル（株））との間で営業譲渡契約を締結し、同契約は、その後同３月２日に正式に発効した。
同譲渡契約をベースとして担保権者（金融機関）と交渉を続けてきたが、時間的な制約もあり、関係法令との関係で、より整合性がとれやすく、担保権者の同意も得られやすい会社更生手続きに移行することで、オリックスを始めとする投資家グループと合意。これを受け、更生手続き開始申立を行ったもの。
なお、事業は、継続し、今後は保全管理人の下でオリックスグループへの営業譲渡スキームなどを中心に再建案が検討される。
また、関係会社のフットワークエクスプレス北海道（株）及び（株）ロジネクスにつきましては、予定通り民事再生手続による再建を目指すことに変わりはなく、平成１４年４月３０日大阪地方裁判所に再生計画を提出している。