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郵船航空サービス、日本ユニシス/XML による倉庫業在庫管理のプロトタイプシステム発表

2002年05月13日/未分類

郵船航空サービス(株)と日本ユニシス(株)は、倉庫業務において貨物の在庫確認や出荷指示を行う「在庫管理のプロトタイプシステム」を共同開発した。
日本ユニシスは、平成13年11月から、XML Webサービスを用いた「卸売業における受発注システム」の実験サイトを公開するなど、既存システムのXML Webサービス化のソリューション提案を行ってきた。
郵船航空サービスは、国際航空・船舶貨物輸送業を中心に、複数の戦略的な物流サービスを展開し、倉庫業務には、従来型Webアプリケーションが使用している。
・荷主は、受けた注文データを出荷指示Web画面で手入力し、倉庫からの出荷を確認した後、再び売上管理システムなどの社内システムにも手入力しなければならない。
・荷主側の在庫DBと倉庫業者側の在庫DBの整合性を保持するためEDI接続が必要となる。
両社はこれらの課題を解決し、より柔軟な企業間連携の実現を目指して、今回のプロトタイプシステムを開発した。
同システムの稼働環境および開発環境は、以下のとおり。
荷主側稼働環境:Windows XP他OS、Excel、Office XP Webサービスツールキット
倉庫業者側稼働環境:Windows 2000 Server、IIS、.NET Framework、SQL Server 2000
開発環境:Visual Studio .NET
同システムの特徴
・荷主側の注文受付Webアプリケーションが倉庫業者の出荷指示Webサービスを呼び出し、在庫確認・出荷指示を行うため、「注文データ確認→倉庫の在庫確認→出荷指示」という一連の作業が、手入力なしに行える。
・在庫DBを荷主と倉庫業者で二重管理する必要がないため、整合性を保持するためのEDI接続が不要。
・売上管理システムや在庫管理システムなどの荷主の社内システムが倉庫業者の在庫管理Webサービスと連携しているため、同様のデータを複数回手入力する必要がない。
・セキュリティ対策として、初期アクセス時に企業をインターネット上のアプライアンスサーバで認証チェックする。
・アクセス制御対策として、荷主側担当者の作業実施権限の有無は日本ユニシスBizaction*の権限管理コンポーネントでチェックする。
同システム導入による効果
<荷主側>
・会計システムや顧客管理システムなど、他システムとの連携による業務効率化
・在庫管理をアウトソーシングすることによるコアコンピタンス強化
<倉庫業者側>
・倉庫業者から荷主へのサービス向上による、世界規模の新たな顧客拡大
さらに双方に、注文顧客や配送先などを含めたシステム連携の拡張による、ロジスティックス全体の連携が期待できる。
郵船航空サービスは、今夏、プロトタイプシステムをWeb上に公開予定。また、日本ユニシスは、今後も Microsoft .NETによる企業ソリューション開発を推進していく。

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