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オムロン/RFIDシステム用ゲートアンテナを海外向けにリリース

2002年05月09日/未分類

オムロン(株)は、RFIDシステムを活用した物流・流通分野向けに「ゲートアンテナ」2機種を6月に発売する。
ゲートアンテナは、RFIDシステムを活用した物流・流通分野向けのソリューション提供への要望の高まりに対応するため、世界標準ISO15693(近傍型)に対応したシステム機器の一つとして提供するもの。
ゲートアンテナ形V720-HS71は、リーダライタ(形V720-BC5D4)に接続して使い、ゲート幅1.0mの交信領域内で、アンテナ面に対して3軸方向タグの読み取り、書き込みきを可能にする。
これらのゲートアンテナとリーダライタ(形V720-BC5D4)を接続したゲートリーダシステムは、物流・流通分野での仕分や入出荷時の検品作業の用途に使用できる。
また、EAS (Electronic Article Surveillance)機能を付けることで店舗用ゲートリーダなどへの用途も可能となる。 なお、標準セットには、ゲートアンテナ本体とアンテナケーブルが含まれているが、ゲートリーダシステムを構成するRS-232ケーブル、リーダライタ、電源ユニット、電源ケーブルは別途購入。
■形V720-HS71 ゲートアンテナ(2台構成)  
標準価格1 0 000円
発売時期 2002年6月
■形V720-HS71S ゲートアンテナ(1台構成)   
標準価格580 000円
発売時期 2002年6月
同社は、これまでに物流・流通分野向けにオムロンのカスタム仕様チップを採用した「形V700シリーズ(動作周波数125kHz)」と、世界標準ISO15693(近傍型)に対応したフィリップスセミコンダクターズ社のI・CODEを採用した「形720シリーズ(動作周波数13.56MHz)」の2種類のRFIDシステムを提供してきた。
RFタグインレットに加えて、これらのシステムを構成するアンテナ、コントローラ、小型リーダライタなどの汎用機器と、基板型リーダライタなどの機器内蔵商品を販売してきた。
昨年10月に、国土交通省が成田空港で航空手荷物タグの実証実験を実施したが、それを受けて、現在総務省において動作周波数13.56MHzの電波法の改正が審議されている。
今秋には欧米なみのレベルに規制が緩和されることが見込まれる。もしこの規制が緩和されると、今回海外向けにリリースするゲートアンテナが国内でも発売できことになり、物流・流通など非製造分野へのRFIDシステムの普及がさらに加速されることが期待できる。

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