ＮＴＴサテライトコミュニケーションズ／衛星通信サービス 「Mega Wave Pro-Mobile」をＮＴＴ-ＷＥマリン導入

ＮＴＴサテライトコミュニケーションズ（株）（以下：ＮＴＴサテライト）は、同社が提供する衛星イントラネットサービス「Mega Wave Pro（メガウェーブプロ）」を利用した移動体ブロードバンド衛星通信サービス「Mega Wave Pro-Mobile（メガウェーブプロ・モバイル）」の本格サービスを開始した。
同サービスは、ＮＴＴワールドエンジニアリングマリン（株）（以下：ＮＴＴ-ＷＥマリン）の海底ケーブル敷設船「すばる」に導入され、陸上の本社とのイントラネットでの交信や気象情報の入手などの通信手段として利用されている。
現在、船舶では、陸上と比較してIT化が非常に遅れており、通信手段として、低速でノイズの多い「無線」もしくは通信料が非常に高い衛星電話によるデータ通信に限定されている。そこでＮＴＴ-ＷＥマリンでは海底ケーブル敷設船「すばる」の通信手段として、IP通信を高速かつ、通信費を気にすることなく利用できる「Mega Wave Pro-Mobile」を導入し、実際に従来の通信料を約1/2に削減することを実現。
「Mega Wave Pro-Mobile」は、通信衛星（「JCSAT」あるいは「N-STAR」）受信用の自動追尾アンテナを利用し、ＮＴＴサテライトの衛星イントラネットサービス「Mega Wave Pro」を船舶や電車、自動車など移動体での利用を可能とするシステム。イントラネットを通じ、高速にインターネットとのアクセスも可能となる。
また、受信用の自動追尾アンテナはＣＳ受信用に開発されたものを採用しているため アンテナを設備された移動体ではクリアなＣＳ放送も楽しむことが可能。陸上への上り回線にはＮＴＴドコモが提供するパケットサービス（DoPa網）を利用しるが、船舶への下り回線はコストの割安なMegaWaveProを利用するため、下りの情報量が多い形態では通信料が飛躍的に安くなる。
ＮＴＴサテライトでは、同サービスを大型船舶や電車への搭載、自治体向けの「移動ＩＴ講習車」「災害対策指令車」、広告代理店のイベント用車両など幅広い応用を見込んでおり、今年度50社程度に対し販売を見込んでいる。