神鋼物流、神鋼加古川港運／神戸製鋼、関係物流会社統合

（株）神戸製鋼所は、構外物流を所管している「神鋼物流(株)」と加古川製鉄所の構内物流を所管している「神鋼加古川港運(株)」とを10月1日付けで合併させる。
合併後の新会社は、同社の主力製鉄所である加古川製鉄所において、構内物流と構外物流を全面的に受託する総合一貫物流会社となる。
神鋼物流は、1954年に丸神海運(株)として創業し、その後、1968年に尼鉄海運(株)と合併し、社名を神鋼海運(株)に改称。2000年4月には神鋼陸運(株)と合併し、社名を現在の神鋼物流(株)に改称。神鋼の原料、製品の海上輸送、陸上輸送、航空輸送および中継基地の運営を担う総合物流会社となった。
一方、神鋼加古川港運(株)は、1968年に加古川製鉄所の港湾荷役作業会社として創業し、その後、原料の受け入れ、構内鉄道輸送、製品の出荷業務の移管を受け、加古川製鉄所の構内物流全般を担う物流専門会社となった。
現在、鉄鋼業を取り巻く経営環境は、厳しさを増しており、従来にも増した合理化、コストダウンを図って、神戸製鋼では、さらに競争力をつけていく必要があり、両社を統合して、国内の原料物流と製鉄所構内、および製鉄所から顧客への製品納入までの最適で迅速な物流を実現し、管理、間接部門の統合による効率化と併せ、競争力を高めることとした。
新会社の概要
社名：神鋼物流株式会社
所在地：兵庫県神戸市中央区脇浜町2-11-14
社長：未定
資本金：4.8億円
出資比率：神鋼 86.7%、三輪運輸 11.0%、島文 2.3%
従業員数：約970人（2002年10月1日見込み）
売上高：約360億円（2002年度見通し）