神戸製鋼は6月30日、インド西ベンガル州コルカタ市に、製鉄機械などを扱う重機械部の営業拠点を設立し、営業を開始した。
神戸製鋼が直接出資する拠点としてはインド初で、製鉄圧延・連鋳設備、非鉄圧延設備、プレス機械のマーケティング・販売支援を事業とする。神戸製鋼90％、神鋼商事10％の出資比率。
インドの鉄鋼生産量は近年、大幅に拡大しており、多数の製鉄プラントが建設中か建設予定になっている。インドは経済危機の影響により減速感はあるが、緩やかに成長を維持。世界鉄鋼協会によると、同国の国内鉄鋼消費量は2008年の5260万トンから、2009年には5350万トンに増大。インド鉄鋼省によると、2020年には4倍近い2億トン程度にまで拡大する見通しだ。
同社の製鉄機械事業は、国内マーケットを主な対象としてきたが、インドの成長市場を取り込むことは最重要課題と考え、拠点設立を決めた。
インドでの新規製鉄プラントの建設予定地は、西ベンガル州を含むインド東地区のベンガル湾沿岸に集中しており、需要増大を見据え、本拠地をコルカタとした。
今後は、得意とする棒鋼・線材圧延機を中心に、重点的に営業活動を展開し、事業の拡大を図っていく。
