三井物産／ワールド・ロジ、フレームワークスと提携

三井物産（株）は、同社100%子会社である（株）イー・ソリューション&マネージメント社の第三者割当増資を行い、ユニクロ及びアスクルの3PLプロバイダーとして急成長している（株）ワールド・ロジ及びSCM(サプライ・チェイン・マネージメント)パッケージソフトの開発を行っている（株）フレームワークスとSCM関連の共同事業を開始することとなった。
ESM社は、昨年5月三井物産100%の子会社として設立されたが、同社は今後需要が急増するSCM関連のシステム構築から、日系企業の海外進出支援、在庫管理、受発注支援を行うために、3PL物流に優れたノウハウを有するワールド・ロジ、両社と戦略的提携を結ぶことが得策と判断したもの。
ESM社は資本金を100百万円から300百万円に増資し、両社がESMの新株を引き受けた。増資後の出資比率は、三井物産が60%、ワールド・ロジ35%及びフレームワークス5%となり、ワールド・ロジからは取締役2名が、フレームワークスからは監査役1名が就任がESM社に派遣される。
三井物産は、既に東南アジアを中心にメーカーの部品調達、在庫管理、物流支援、システム構築等のサポートを通じて、顧客の最適物流、キャッシュフロー経営の支援を行っているが、今後更なるコストダウンを実現するには、同業社同士及び異業種間の物流統合が不可欠と判断。
その為には、海外と国内を繋ぐ物流ネットワーク及びシステム構築が急務と判断し、オリックス（株）と共同でフットワーク・エクスプレスの再建を目指すワールド・ロジ、及びマイクロソフト社とWeb在庫管理システムで提携したフレームワークスと提携することとした。
ESM社は、三井物産の有する国際取引上のノウハウ、ワールド・ロジが有する3PL物流に関するノウハウ、並びに物流センター管理システム分野でトップクラスの導入実績を有するフレームワークスのノウハウを有効活用し、顧客の物流統合、システム設計等の様々な要求に応えられる体制を整える計画。
また三井物産は、中国深センにも3PLの物流子会社を設立し、中国進出希望の中小企業の支援業務を行う予定であり、今後本格的に日系企業の物流支援・海外進出支援業務を拡充してゆく意向。