オムロン／2次元コードリーダー新発売

オムロン株式会社は、固定型２次元コードリーダ「形Ｖ５３０－Ｒ１６０」を新発売した。
形Ｖ５３０－Ｒ１６０は、刻印マーキングの読み取りに適したもので、従来、エンジン部品など表面の荒れた金属面上に刻印マーキングされた２次元コードを安定的に読取ることは困難だったが、独自の画像処理技術等で開発した２次元コードリーダで、刻印マーキングされた２次元コードを高い精度で読み取る。
近年、生産性向上のために製品情報や生産情報を製品にマーキングしたり、ＩＳＯ取得やＰＬ法などでデータ管理の重要性が高まり、「どの商品が、どのように生産されたか」というような生産履歴情報を製品にマーキングする要求が増加している。
特にスペース効率が高い２次元コードを製品にダイレクトに刻印しての情報管理が急速に進んでいる。
一方、自動車業界では、ＴＳ１６９４９（1999年3月に制定された自動車分野の新しい国際品質システム規格）の普及に伴って、エンジン部品に代表される重要保安部品のトレーサビリティの確保が重要課題となっていた。
これらエンジン部品などは鋳肌面（表面の荒れた金属）であるため、印字方法はレーザマーキングではなく打刻機による深堀の刻印マーキングが主流だが、表面が荒れているため背景が均一でないなどの理由で、これまで安定して読み取ることが困難だった。
このような背景をもとに開発した形Ｖ５３０－Ｒ１６０は、上記の鋳肌面に刻印マーキングされた２次元コードの安定読取を実現した。
新発売は本体（コントローラ）のみで、カメラ、コンソール（操作部）、ケーブル（カメラケーブル、モニタケーブル）といった周辺機器は既に販売されている同社従来品の形Ｖ５３０－Ｒ１５０Ｖ３シリーズのものがそのまま利用できる。
■主な特長
・刻印マーキングへの対応
・斜め読み取り対応
・トレンドモニタ機能
・画像解析機能の充実
本体の内部メモリに読み取り画像（ＮＧ画像）を３５面まで保存。また、メモリカード（コンパクトフラッシュ）スロットを搭載しており、メモリカードへ画像を保存できる。（保存枚数：６４ＭＢで約２００枚、１２８ＭＢで約４００枚）
どのようなＮＧが発生したか保存画像で確認でき、また、保存されているＮＧ画像をロードすれば読み取りの再現も可能で、解析機能が向上した。
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