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オムロン/ISO15693準拠のHF帯アルミインレット出荷

2006年09月19日/IT・機器

オムロン(株)は、国際標準のISO15693準拠のHF帯(13.56MHz)アルミインレット(V730シリーズHF帯インレット)を商品開発し、図書館蔵書管理を初めとするグローバルのRFID市場向けに、2006年9月中旬より出荷を開始する。

これまでのICタグ市場は、HF帯(13.56MHz)のRFIDシステムが主流を占めており、市場に出回っているICタグは、アンテナの材質としてアルミニウムや銅が使用されている。

両者の価格は、一般的に、銅をアンテナの材質としたインレットの方が、アルミニウムより割高であると言われているが、オムロンは、V720シリーズHF帯の銅インレットとして5種類の汎用品を品揃えしてきた。

銅は、距離特性、インレット形状から電気抵抗が小さく、エッチングでの寸法誤差が小さい特性があり、アンテナの材質に適していて、安定的な品質を持つインレットを提供できることにある。

現在、UHF帯インレットの低価格化と共に、アンテナの材質にアルミニウムを採用した低価格なHF帯アルミインレットへの期待感が高まってきた。

オムロンは、HF帯アルミインレットを商品開発するにあたり、通信距離性能や表2に示す二次加工条件の差異など、従来の銅を材料としたアンテナのインレットと比較試験を実施し、ほぼ同等の性能であることを確認。

このHF帯アルミインレットは、国内外の図書館蔵書管理を始め、物流・流通分野、セキュリティ分野などの市場に投入することで、既にHF帯アルミインレットを提供している競合他社に対するコスト競争力を強化し、HF帯(13.56MHz)のRFID事業拡大を目指す。

この新インレットは年間2億5千万枚の生産能力をもつ生産ラインで生産する。

問い合わせ
オムロン(株)
事業開発本部RFID事業開発部
TEL03-5435-2016

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