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沖電気工業/ロゼッタネット準拠の電子商取引システム構築

2002年07月21日/未分類

沖電気工業(株)は、国際標準規約であるロゼッタネットに準拠した電子商取引システムを自社に構築、7月より稼動を始めた。
ウェブメソッド(株)のロゼッタネットソリューションパッケージを自社サーバに搭載し、大手通信ベンダーからの、ルータを始めとするネットワーク機器の調達業務を電子化した。今年度中に、バイヤーである顧客への沖電気からの電子部品の供給も、ロゼッタネット準拠の電子取引にしていく計画で、社内導入実績をもとに、ロゼッタネット導入支援サービスを展開する。
ロゼッタネットは、インターネットを利用して、電子機器や電子部品を企業間で電子的に商取引するための国際標準規約。取引先管理、製品情報、受発注管理から製造管理まで7つの企業間プロセスにおいて、XML技術をベースにした受発注などの文書規約が、既に140種以上開発され、日本でも主要ハイテク企業が導入を開始するなど、今年度からは急速に普及することが見込まれている。
今回導入したのは、EAI(エンタープライズ・アプリケーション統合)、及び企業間電子取引ソリューションで世界的に評価の高いウェブメソッド社の、ロゼッタネットソリューションパッケージ。同パッケージは短期導入が可能であり、高い信頼性、セキュリティを提供する他、バックエンドの基幹業務システムとの連携に優れている。
沖電気工業では、ネットワーク機器の電子調達業務においてこのソリューションを採用し、2002年7月18日より運用を開始した。これにより、新製品、注文書、注文書の処理状況、出荷状況等の情報をリアルタイムで双方向にやりとりすることが可能になった。
この企業間電子取引システムを、社内のバックエンドの受発注、生産管理、販売物流などの基幹業務システムと連携させることで、SCMの効率向上を図り、棚卸の抑制に取組み、国際標準規約であることより、今後は海外との取引にも導入していく予定。
この導入実績をもとに、沖電気では、電子機器サプライヤーを対象に、ロゼッタネット導入支援サービスの提供を7月から本格開始した。受発注及び在庫管理業務を電子的に行うための「ロゼッタネット導入支援」と、電子部品調達に利用するための「電子カタログ情報交換支援」の、二つのサービスを提供し、初年度は30社へのサービス提供を目指す。
「ロゼッタネット導入支援サービス」では、ウェブメソッド社のパッケージのライセンス販売を行うと共に、顧客の電子取引ネットワーク構築サービスを行い、電子機器サプライヤーである顧客のネットワーク接続先を特定バイヤー向けに限定することで、低価格でのロゼッタネット導入を可能にする。
一方のロゼッタネット準拠「電子カタログ情報交換支援サービス」では、日本パラメトリック・テクノロジー株式会社の「WindchillR PartsLinkTM」パッケージを使い、電子部品検索型と、業界初となるプッシュ型の、2種類のサービス提供を計画している。
電子部品検索は、電子機器サプライヤーである顧客の持つポータル上で、バイヤー側が電子部品の検索を行うためのシステム。プッシュ型サービスは、サプライヤーがバイヤーの希望する新製品情報をプッシュ型で配信し、情報が必要なバイヤー側設計者それぞれに個別に届けるシステムで、当初は運用テストを中心に展開し、今年度後半から本格的に支援サービスの提供を開始する計画。
沖電気は、以前から電子部品データベースのクレンジング、コンテンツ販売事業の「COINServR(コインサーブ)」を行っております。このコンテンツをロゼッタネットに準拠させる活動も開始した。今後は、電子カタログ交換支援システムとロゼッタネット準拠コンテンツとを連動させた、電子部品検索ポータルサイトをASPとして運営する事業も、開始していく計画。
同社では、ロゼッタネット導入支援サービスや社内導入実績などを紹介する無料セミナーを電子機器サプライヤーに、7月23日(火)に明治記念館で開催する。

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