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イービストレード/GPSとデジカメを使った廃棄物追跡管理システム販売

2002年08月01日/未分類

日商岩井グループのイービストレード(株)は、アース デザイン インターナショナル(株)が開発した「産業廃棄物処理工程追跡管理システム」を大手メーカーなど産業廃棄物を排出する企業向けに販売を開始し、環境関連事業に本格参入する。
イービストレードは、廃棄物管理の業務合理化システムの提供とリサイクル促進のための仲介事業に取り組むため、「産業廃棄物処理工程追跡管理システム」の販売を開始した。
「産業廃棄物処理工程追跡管理システム」は、全地球測位システム(GPS)とデジタルカメラによる画像データを組み合わせて廃棄物の中間処理工程を管理する。
廃棄物を収集・運搬する車輌の運行経路と荷姿の情報をGPSとデジタルカメラを使って管理するもので、工程全体をITで管理し、実績集計などの作業を合理化・自動化でき、行政報告書なども簡単に作成することが可能。
システムの運用に協力する廃棄物処理業者は自動的に不法投棄とは無縁の優良業者として他社との差別化が図れる。
また、汚染土壌や特別管理廃棄物(重金属類・廃酸廃アルカリ・ダイオキシン類・注射針等の医療廃棄物)など、処理する際に特に厳しい管理が必要な廃棄物に関しては、同システムを応用した「移動工程追跡管理サービス」も行う。
政府はゴミを排出する企業に対して「排出者責任の明確化」として、2001年4月より、1.発生量の抑制、2.資源の再利用、3.適正処理に率先して取り組む指導を始め、ゴミの処理・管理については、メーカーなどの排出企業が全責任を負うことになっている。
産業廃棄物処理法では、廃棄物は排出企業の責任において企業自身で処理することとなっている。特別に許可を得た「産業廃棄物処理業者」に処理を委託することも認められているが、万一「不法投棄」が発生した場合の責任は排出した企業に戻るため、結果として企業に求められるのが「適正処理ルートの確立」と「処理実態の把握」。
環境関連事業に本格参入するイービストレードでは、初年度に3社、3年間で累計20社に「産業廃棄物処理工程追跡管理システム」を導入する予定で、2005年度には環境関連事業で年間約20億円の売り上げを見込んでいる。
 
「産業廃棄物処理工程追跡管理システム」を排出企業への導入を進める一方で、廃棄物処理業者向けに業務の管理・業務改善・営業強化のためのソリューション事業を始め、サービス内容は、収集運搬車輌の運行管理システム、リサイクル率向上、ISO14001取得などのコンサルティング、企業内容の説明ツール(CIパッケージ)の作成等が含まれている。

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