昭和シェル石油／水素・燃料電池実証プロジェクト参画

昭和シェル石油（株）は、岩谷産業（株）とともに、資源エネルギー庁の補助事業である燃料電池自動車用水素供給実証試験を実施する（財）エンジニアリング振興協会と共同研究委託契約を締結し、本実証試験に参画する。
燃料電池自動車用水素供給実証試験は、資源エネルギー庁が燃料電池自動車用水素供給ステーションの建設・運用に対して行う補助事業。
同社は岩谷産業、エンジニアリング振興協会との共同研究で東京都江東区に水素供給ステーションを建設し、同時期に（財）日本電動車両協会が実施する燃料電池自動車実証研究において公道走行実証試験を行う燃料電池自動車に水素燃料を供給する。
この水素供給ステーションは、国内初の液体水素搬入型水素ステーションとして、燃料電池自動車への液体水素及び圧縮水素の供給を行う。水素供給ステーションは、来年３月までに建設を終え、同年４月より２年間にわたって走行実証実験を行っている燃料電池自動車に水素燃料を供給する予定。
なお、本水素供給ステーションが建設される土地は、東京都が「水素供給ステーションパイロット事業」の事業実施場所として用意したもの。
水素供給実証試験への参加を通じて、より安全かつ高効率な水素供給ステーションの建設やそのオペレーションに関する基礎データ及びノウハウの取得を目指す。これらの成果に基づき、東京都、エンジニアリング振興協会等他の実証試験参加者とともに、将来の水素供給ステーション普及に際しての課題の検討を行う。
また、シェルグループの水素関連ビジネスの統括会社であるShell Hydrogen社からもサポートを受けながら、将来の燃料電池自動車向け燃料供給ビジネス展開拡大を目指す。