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コダック、三井倉庫/ビジネス プロセス アウトソーシング事業で提携

2002年08月08日/未分類

コダック(株)と三井倉庫(株)は、書類文書や電子データなどの管理業務、およびそれらに付随する業務プロセスに対するBPO (ビジネス プロセス アウトソーシング)事業において提携することで基本合意した。
両社は、将来的な合弁会社の設立も視野に入れ、10月には提携事業の推進母体となる「Kodak i Center(コダック アイ センター)」を開設する。
BPO(ビジネス プロセス アウトソーシング)は、コスト削減の手段として外部の専門会社に委託するという従来のアウトソーシングから一歩進んだもので、企業がその価値の増大を目的として、アウトソーサーと長期的かつ包括的な委託契約を結び、業務プロセス全般にわたるコンサルテーションやサービスの提供を受けるという戦略的関係を構築すること。
今回の業務提携により、両社は顧客に対し、書類文書や電子データの管理保管などに関するコンサルテーションや包括的かつ一貫した管理システム、およびそのシステムの運用に関るすべての代行業務を一括して提供できるようになる。
ターゲットとする顧客は、電子政府構想を持つ官公庁や自治体、電子カルテへの移行が進む医療関係機関、あるいは金融業界、流通サービス業など多岐にわたり、本提携事業による「Kodak i Center 」の売上は、初年度(=事業開始から一年間)に約20億円、3 年後には約50億円を見込んでいる。
今回の業務提携では、コダックが持つマイクロフィルムやスキャニング関連技術ノウハウ、およびデジタルデータを半永久的に安定した状態での長期保管を可能とする「デジタルプリザベーション」技術などの、いわゆるドキュメント イメージング事業全般に関るノウハウと、三井倉庫が持つ文書管理システムやデータセンター施設およびコールセンター機能、文書や電子媒体を保管・集配送する施設やノウハウとが融合することで高いシナジー効果が期待でき、両社は顧客の事業環境で発生するあらゆる書類文書を、顧客が望む最適な方法と形で、安全かつ高い品質の長期保管管理サービスを提供できるようになる。
さらに、顧客に対し書類文書保管に付随する業務プロセスそのものの抜本的な改革に向けたコンサルテーションも実施することで、顧客に付加価値の高いワンストップ ソリューションの提供が可能となる。
コ ダックは、本提携を同社ドキュメント イメージング事業部の現在のコアビジネスであるスキャニングやマイクロフィルム事業をさらに発展させ、顧客に対しての書類文書処理管理業務およびそれに付随する業務プロセスに対する新たなトータルソリューションの提供戦略と位置付けている。
一方、三井倉庫は、国内並びに海外拠点において総合物流サービスを提供していますが、本提携は同社が進めている実態物流と情報システムの最適な組合せによるソリューションを顧客に提供するLIT (ロジスティクス インフォメーションテクノロジー)事業戦略に合致するもの。
なお、今回の両社営業面での具体的な協力関係の事業内容は以下の通り。
・書類文書管理の法的規制、リスク管理、セキュリティ保持を前提としたコンサルテーション
・書類文書管理システムの運用、管理代行
・電子データの保管・管理・検索(データセンター、インターネット)
・書類文書のスキャニング、マイクロフィルム撮影、ファイリング等の代行
・書類文書やフィルム/テープなどの保管、集配送業務、期限管理、廃棄処理等の代行
・その他、これらに付随・関連する顧客の業務の代行

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