スマートオンライン／鋼材電子商取引「スマボード」で成約三割に

大手商社などによる鋼材電子商取引サイト、スマートオンライン（株）のＷｅｂ上での成約が大幅に増えてきている。
同社では、ことし2月より始めた買いたし情報の掲示板である 「スマボード」 の7月31日までの約半年間の掲載件数は計３１０件で、約３割の成約率に達した。
インターネットの特性を活かし、同時に多くの売手会員へ見積依頼を出すことにより、スマボードに掲載された買いたし情報の約８割に見積を回答している。月別に見ると見積回答率が95％だった月もあり、売手会員からの回答も活発になり、電子商取引の具体的な成果が出てきている。
買手の掲載動機は、「日頃扱い慣れていない品種・規格品を探さなければならない」「品薄感のある一般市況品が既存仕入先に在庫が無い、又は価格が合わない」「市中在庫品としては、まず無いと判っているがなんとか探したいという切実感であった」という背景があり、「スマボード」の3割成約は使える道具として認められ始めたものと思われる。
スマボードへの買いたし情報分析
1.品種別では薄板155件（50％）、条鋼43件（14%）、厚板30件（10%）、その他。
2.掲載者別では流通144件（47%）、商社99件（32%）、需要家66件（21%）。
3.地域別では関東112件（36%）、中部106件（34%）、関西47件（15%）、その他。
利用者の声
１．トップページに一目でわかる取引情報が提供されているのは「面白い」
・様々な買いたし情報を見ると電子鋼材市場としての臨場感が出てきた。
・買いたし情報の登録がファックスでも出来るのは馴染み易い。
２．買手の「困った！」を解消するサービスを提供し「助かった」
・緊急に規格品等を手配しなくてはならない資材マンにとっては新しい助っ人といえる。
・客先から市中品の調達を頼まれたり、在庫で対応できない注文を抱えたりしている営業マンにとっては仕入業務の効率化に役立つ、使い勝手の良いサービスだ。
３．商談成立で「ありがとう」
・新規の取引先に厳しい条件を直接は言いづらいが、スマートオンライン経由で伝えられる。
・スマボードをキッカケに新規の継続取引を始められたり、素材の取引だけでなく加工分野での外注関係や輸送に関する新規取引先を見つけられたりできた。
４．いよいよインターネットがビジネスに影響を与え始めた実感あり
・スマボードは「マーケットの動きを映す鏡」となって行きそうだ。
・スマボード担当者を置き、見積可能明細への即応体制をとった。