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マツモトキヨシ/前期「業績等の概要」と「対処すべき課題」について

2002年08月18日/未分類

(株)マツモトキヨシ(株)の平成14年3月期の有価証券報告書における「業績等の概要」と「対処すべき課題」を掲載します。
■業績等の概要
(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済動向は、政府与党の構造改革の混迷、米国同時多発テロに端を発する世界経済の減速、金融再生・不良債権問題から派生した大型倒産等を背景に、景気後退はさらに深刻なものとなりました。
このような経済環境下、流通・小売業界では、各々生き残りをかけ、業種業態を超えた激しい総力戦が展開されており、当社の中枢事業であるドラッグストア業界においても、営業戦略面での業務提携や資本提携が業界全体で本格化したほか、財務戦略面でも、増資による資本強化や資金調達力の強化を積極的に進める動きが見られました。
こうした中、当社は薬粧部門へより一層の経営資源を集中させる「選択と集中」の経営戦略を推進して参りました。すなわち、従来の3部門(薬粧、スーパー、ホームセンター)の管理、物流、仕入を統合・合理化し、当社が圧倒的な強みを持つ、薬粧部門にその経営資源を集中的に投入する戦略を積極的に展開しております。
具体的には、1.組織の統合(薬粧、スーパー、ホームセンター各々にあった管理、物流、仕入、店舗開発、店舗運営をその機能毎に一本化)、2.店舗開発機能の強化(店舗開発機能を一本化のうえ分社化、子会社である㈱エムケイプランニングへ機能移管)、3.業務提携の拡充(マツモトキヨシ・グループを組織、提携先との共同仕入、PB商品の共同開発、物流センターの共同利用を推進)、4.財務力の強化(コマーシャルペーパー導入等資金調達力の多様化と強化、ペイオフ対応等資産・負債管理体制強化)を新戦略として企画、実施致しました。
こうした営業戦略に基づき、当社薬粧部門は、的を絞った果敢な出店政策を実施、当期新規出店は45店舗、薬粧部門の売上高は2 109億11百万円(前期比15.6%増)と部門別売上高で初めて2 000億円の大台越えを達成致しました。その中で特筆すべき出店先としては、九州地区1号店である福岡の「天神マツヤレディス店」や「クロスト大阪駅店」に続く京阪神地区2号店である「あべの橋駅東口店」があげられますが、いずれも当社新規市場開拓の橋頭堡として、今後の発展が期待されています。
一方、スーパー部門とホームセンター部門は、統合・合理化戦略の中でその営業規模を縮小、各々の部門別売上高はスーパー部門310億53百万円(前期比6.2%減)、ホームセンター部門123億50百万円(前期比11.0%減)となりました。
配置薬部門、建設部門、その他の部門の売上高につきましてはそれぞれ8億52百万円(前期比6.0%減)、2億79百万円(前期比48.5%減)、1億5百万円(前期比2.4%増)となりました。なお、新たに設けました店舗開発部門は当連結会計年度においては、すべてが当社との取引であるため、売上高の全額が相殺消去されております。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高2 562億78百万円(前期比10.6%増)、営業利益113億23百万円(前期比10.6%増)、経常利益124億5百万円(前期比11.0%増)、当期純利益66億42百万円(前期比26.9%増)となり、大変厳しい経済環境ではありましたが、増収増益かつ過去最高益を更新することができました。
■対処すべき課題
来期の景気動向は依然厳しく先行きの不透明感が強まる中、ドラッグストア業界でも更に熾烈な競争が予想されますが、当社は前期に策定した「選択と集中」の経営戦略を継続実施し、次期中期経営計画の主要目標である「平成20年3月期に薬粧店舗1 000店、売上高5 000億円、マツモトキヨシ・グループ売上高1兆円達成」を目指して営業・管理両面から鋭意努力して参ります。
そのためには、従来から推進して参りました本部スタッフ・薬剤師等人材の確保に加え、ポイント・カードの導入によるロイヤリティー・マーケティング戦略の強化、収益構造改革の推進、業務提携先の拡大、1 000店舗体制に相応しい資金調達と財務管理体制整備等、人・物・金・情報の基盤整備にもより一層の注力をして行く所存です。

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