三井物産／ディーゼル排ガス浄化装置・脱硝装置の製造販売会社設立

三井物産（株）は、ディーゼル排ガス浄化装置ＤＰＦの製造販売会社を設立した。
同社は、2003年10月より東京都・埼玉県・千葉県（神奈川県も近々条例化予定）で実施されるディーゼル車粒子状物質低減に関する条例に適合した低減装置（Diesel Particulate Filter 略称DPF）を開発し、2001年9月に路線バス用のDPFとして指定を受けた。
2001年末より一部の大手路線バス会社では条例に先行して装着を開始すること決定し、三井物産が製造するDPFもすでに都内約500台の路線バスに装着されている。
このため、現在指定を受けている路線バス以外のトラック・長距離/高速路線バス用DPF、2005年4月以降の規制に合致するDPF 、3 000-7 000ccクラスの小型ディーゼルエンジンにも適合可能なDPFについて、東京都トラック協会等の協力によって、実地試験を続けてきたが、性能面での問題点をクリアーした。
また同社DPFを使用する条件である低硫黄軽油の供給が、ことし9月より本格化することとなったことから、DPFを製造販売するための環境が整ったと判断し、委託生産方式から 新会社DPF専用工場で一貫生産、販売窓口は三井物産とする製造・販売体制に切り換える事にした。
すでに製造能力1 000台/月のラインが試運転中で、新会社設立と同時に稼動可能となっている。今後路線バス以外の指定を取得できれば需要が一気に拡大する可能性あり、暫時生産能力を拡大する事も考えている。
国土交通省が実施する2003年からの新短期規制において、2003年10月以降販売される新車にDPFを装着する必要もあり、同時並行で同社は新車用DPFの開発も進めていたが、今回の新会社設立と共にその開発も新会社に移管する。
新会社概要
名称：ピュアース株式会社（英文名：PUREarth Incorporated）
設立年月日：2002年9月2日
資本金：2億円
株主 三井物産100%
代表取締役社長：葛谷　和久 （三井物産より出向）
本社事務所所在地：東京都千代田区神田錦町2-11　
工場所在地：静岡県御殿場市西田中79-1