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ヨーロッパ日立ハイテクノロジーズ/欧州で初めて「SAP Global Trade」導入

2002年09月08日/未分類

SAP AGは、SAP Global Trade(SAPグローバル・トレード)が欧州地域で初めて、ハイテク製品サプライヤのヨーロッパ日立ハイテクノロジーズ(Hitachi High-Technologies Europe GmbH:HHTE)が、SAPのサービス・パートナーで、ドイツを拠点とするCUBISソリューションズ(CUBIS Solutions AG)の協力の下、社内のグローバルな調達・販売プロセスにSAP Global Tradeを導入したと発表した。
SAP Global Tradeの中核をなす契約管理機能は、売買契約の内容をひとつの文書に要約して購買・販売情報を明示することができるため、情報に基づく迅速なビジネス意志決定のツールとして利用することができる。さらに、顧客とベンダーを直接橋渡しする際(仲介業務)の契約内容も短時間で評価可能なため、商社にとってはリソースを効率的に監視するツールともなる。
SAP Global Tradeは、購買・販売情報を統合して価格評価の正確性を向上させるため、取引コストの削減にも寄与し、処理の短縮化を実現すると同時に、透明な価格評価と状況監視によって、導入企業の収益性を向上させる。
商社の顧客は、製品の品質と納入期日を指定して発注を行うが、SAP Global Tradeはこの時点から機能を開始し、商社からは複数のベンダーに顧客の要求が流れ、相見積もりが取られる。
見積りが届くと直ちに「製品品質」および「納入期日」の基準に照らし、必要経費を含めた価格の比較を行い、最も適した見積もりが選択される。その後の価格交渉で合意に至ると、その見積りを提出したベンダーが当該顧客に商品を納入する業者として、契約書に記載される。
商社には商品が顧客の手許に届くまでを管理する責任があり、輸出入通関手続きのすべてを担当する義務があるほか、必要であれば輸送会社の手配や、自社倉庫での商品の保管も要求される。商社はベンダーに対する発注から、運送会社による配送、そして顧客への商品の納入までを販売契約に基づいて遂行・管理しなければならないため、輸出入に伴う文書の作成、取引ごとの貨物・運送に関わる請求書作成とその処理といった作業が必要。
このようなプロセスは、多くの顧客とベンダーの関係において発生し得る事態で、一つの顧客がベンダー数社から製品を購入する場合があり得ると同時に、単独のベンダーが複数の顧客に商品を納入する場合も考えられる。
SAP Global Tradeは、あらゆるロジスティクス・プロセスに対応して必要な文書を自動的に作成する能力を備え、依頼に応じて調達・販売プロセスの視覚化を行うこともでき、複雑な顧客・ベンダー関係における物流プロセスの視覚化、一連の輸出入業務の自動化も行う。
SAP Global Tradeは、住友商事の業務ノウハウをベースに、住友商事とSAPとの戦略的開発プロジェクトとして開発され、アジア市場に限定して販売されてきましたが、欧州市場でも段階的に販売を増やしていく。
現在SAP Global TradeはmySAP.comと統合されており、今月出荷されるSAP R/3 Enterpriseに含まれる予定で、商社のIT戦略が絶えず変化する中、SAPのソリューションは既存のシステムにいつでも新たなコンポーネントを加えることが可能となっている。

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