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住友商事/家庭・産業用燃料電池の日本向けマーケティング・販売

2002年09月08日/未分類

住友商事(株)は、米国アキュメントリクス社(Acumentrics Corporation、本社:米国マサチューセッツ州)に資本参加すると共に、同社が開発・製造するSOFC(固体酸化物型)燃料電池の日本におけるマーケティング及び販売の独占的実施に関する基本契約を締結した。
住友商事は、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」といった国家施政や昨今の燃料電池の利用促進、需要増を念頭に、日本市場での日本メーカーとの提携を含めたマーケティング・販売活動を今月より独占的に開始する。
今年中にはフィールド試験用燃料電池を輸入するとともに、米国同様に将来の有望市場と期待される「通信事業者向けバックアップ電源」、「コンビニ、ファミリーレストラン等の業務用電源」、「家庭用電源」等の用途を中心に、通信事業会社やエネルギー企業などの実需要企業と共同で実証運転、マーケティングを実施する。
更に、今後の重点市場を見極めた上で、将来的な日本法人設立までを視野に入れたマーケティング戦略の立案も行う。
燃料電池は酸素と水素を電気化学的に反応させ電気を発生させるが、電解質のタイプにより主に4種類[PAFC(リン酸)、MCFC(溶融炭酸塩)、PEFC(固体高分子膜)、SOFC(固体酸化物)]に分類される。
現在、北米・日本のメーカーを中心に研究開発が進んでいるのはPEFC燃料電池であるが、次世代と言われているのがSOFC燃料電池で、発電効率はPEFC燃料電池の35%に比べはるかに高い50%と高効率であり、高価な白金などの触媒の使用がないため製造コストも安く、反応温度が750度と高温でコジェネレーションによる蒸気・冷熱・温熱の取り出しが可能であり、家庭用、コンビニ・ファミリーレストランなどの業務用、通信事業者のバックアップ電源用に適している。
アキュメントリクス社は技術特許・製法特許を取得している同社独自の技術により、電解質であるセラミックの耐久性・寿命を向上させることに成功しており、SOFC燃料電池の高温作動による電解質の変質という問題点を克服している。
アキュメントリクス社は、来年に10KWのSOFC燃料電池では世界初となる量産工場を立ち上げ1-10KWのSOFC燃料電池の量産を開始する計画で、更に100KWクラスの燃料電池まで生産する予定。
アキュメントリクス社概要
会社名:Acumentrics Corporation
代表者:Founder&CEO Mr.Gary A Mook
設立:1994年
売上高:3.7百万米ドル(2001年度)
従業員:約80名

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