凸版印刷(株)はこ、国内で初めて端末にかざすと、カード表面のディスプレイ部分に情報を表示するディスプレイ付き非接触ICカードの開発に成功した。
今後、得意先とへの提案により市場調査を行い、2004年の夏頃、量産開始を予定しており、 非接触ICカードを中心に、電子マネー、プリペイドカード、ポイントカード、電子チケットなどへの展開を図る。
クレジットカード等の金融系カードが接触式ICカードへと置き換わる一方、交通系やIDカードの市場では、「端末にかざすだけ」という利便性から急速に非接触カードの導入が進み、小額決済向けの電子マネーやプリペイドカードについても非接触カードによる運用が始まっている。
従来、磁気カード等で運用されていたプリペイドカードやポイントカードには、残高やサービスポイントがカード表面に表示されるものが多数あったが、非接触ICカードは基本的に端末にカードを挿入しないため、残高等の情報をカード表面に表示する手段がなかった。
このため、ICカード表面にプリペイド残高やサービスポイントの表示をリアルタイムに行うことで、カード使用者の利便性の向上を図り、端末側の情報表示が最小限で済むため、端末の小型化・低価格化を実現し、非接触ICカードによる決済・認証システムの導入を促進する。
「ディスプレイ付非接触ICカード」の特徴
・電子ペーパー技術(散乱/透過型液晶)を応用した薄型のディスプレイパネルを、厚さ約0.8mmのICカードへ搭載。
・ディスプレイの大きさは、約1cm×3cm~1.5cm×4cm(縦×横)の範囲でカスタマイズが可能。
・情報量は、電極パターンにより変化する。
・残高表示(数字)、メーター(レベル)表示などにより、カード情報の確認が可能。
・端末側からの信号(電波)を利用して駆動を行うため、電池を内蔵する必要がない。
・外部から熱を加える印字方法と異なり、電圧駆動により表示を行うため、内蔵するドライバICによる制御が可能。
・カード利用者のみが情報を確認できるシステム構築が可能。
・運用するシステムに応じて表示内容やICカード用チップの選択が可能。
・一枚のカードで、異なるプリペイドシステムやポイントシステムの混在(マルチアプリケーション化)を行う場合にも、それぞれのアプリケーションに関する情報を表示できる。
・ICカード用途だけでなく、スマートタグ(CPUを積んだタグ)上への情報表示等に応用が可能。
主な用途
・電子マネー、プリペイドカード、ポイントカード、電子チケット、高機能タグ
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凸版印刷/「ディスプレイ付非接触ICカード」開発
2002年09月08日/未分類
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