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協和発酵/NECに社内情報システムをアウトソーシング

2002年09月25日/未分類

協和発酵工業(株)は、会計・販売物流・生産管理などの基幹業務システムや営業支援システム、ナレッジ共有システムなど全ての社内情報システムの運用業務、およびシステムやパソコンの利用に関する問い合わせ対応などを行なうヘルプデスク業務について、日本電気(株)に対するフルアウトソーシングを決定し、9月から本格稼動を開始した。
アウトソーシングする社内情報システムは、NECネクサソリューションズ(株)の「東京データセンター」に移設して運用する。
協和発酵では、ライフサイエンスの進歩が急速に進む中、医薬およびバイオプロダクツ事業を中心に、迅速な意思決定に基づくスピード経営、独創的な研究開発力強化や顧客サービスの充実による競争力強化・企業価値向上などを目指している。
NECおよびNECネクサソリューションズに対する社内情報システムの運用およびヘルプデスク業務のフルアウトソーシングは、こうした取り組みの一環として、ITのさらなる活用を推進するとともに、新たな全社情報化戦略の立案や情報システム開発力の向上、提供するサービス品質の向上、システム運用業務の効率化などを目的としている。
協和発酵では、社内情報システムのフルアウトソーシングについて、以下のような効果を見込んでいる。
・さらなるIT活用を推進する情報化戦略の立案やシステム企画力の強化
情報システム部門の業務を、社内情報システムの運用・監視、社員からのパソコンに関する問い合わせ対応などの定型業務から、さらなるIT活用を推進する情報化戦略の立案や、新たな情報システムの企画・開発力の強化など、より付加価値の高い業務に移行する。これにより、経営の効率化や新たなビジネスモデルに基づく事業展開など、経営課題の達成に貢献する。
・安全性・安定性・可用性の向上
耐震対策・停電対策・防犯対策などが施されたデータセンター環境でシステムを運用することにより、災害・セキュリティに対する高い信頼性を確保している。また、障害時の迅速な復旧などシステムの可用性向上も実現できることから、24時間365日のシステム稼動を可能とする。これらにより、グローバルな事業展開や、顧客に対するサービス品質の向上などに貢献する。
・SLA(Service Level Agreement)の導入によるシステム運用管理効率の向上
システム監視間隔、障害発生時の対応内容など、アウトソーシングに関わるサービスの内容・品質を保証するSLA(Service Level Agreement:サービス品質保証制度)を導入している。これにより、サービス提供実績を正確に把握し、その評価・改善活動を協和発酵・NEC・NECネクサソリューションズの3社で実施することで、サービス品質およびシステム運用管理効率の向上を実現する。
・システム運用コストの削減
データセンター共用設備の利用、運用要員の削減などにより、システム運用コストの約10%の削減を見込んでいる。
協和発酵が利用するNECの汎用コンピュータ「パラレルACOS i-PX7800」などのホストコンピュータ3台をはじめ、サーバ140台、各種ネットワーク機器などの運用を、NECネクサソリューションズのトータルアウトソーシング体系「NEXSOURCING(ネクサソーシング)」のサービスを活用して代行する。
NECおよびNECネクサソリューションズがアウトソーシング企業に選定した理由は、(1)医薬品業界における業務内容について高い分析力を有していると評価されたこと、(2)運用業務における明確なSLAを設定していること、(3)データセンター設備の高い信頼性、(4)全国の多数の保守拠点により迅速な障害対応が可能であること。

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