住友電装／生産体制再構築に伴う国内生産子会社再編

住友電装（株）は、自動車用ワイヤーハーネスの国内生産体制再構築し、信州ハーネス(株)、岐阜ハーネス(株)、中国ハーネス(株)を東北住電装(株)、東洋ハーネス(株)、九州住電装(株)にそれぞれ吸収する。
同社グループのワイヤーハーネス中期生産計画では、米州・欧州・アジアでの受注拡大により、グローバルでは生産量の増加を見込んでいる。
しかし、国内では自動車メーカーの米国をはじめとする海外への生産移管と大幅なコストダウン要請などに対応して、ワイヤーハーネスの国内生産を縮小し、海外に生産移管することが必須となっている。
このため、同社とグループ各社とは、競争力強化に向けた国内生産体制の再構築について検討してきたが、事業採算面、生産・物流の効率面など総合的に勘案して、国内生産子会社の再編を決定したもの。
この合併により消滅会社となる、信州ハーネス(株)及び岐阜ハーネス(株)の本社工場並びに中国ハーネス(株)の吉田工場は平成15年9月末日で閉鎖し、主に中国をはじめとするアジアに移管する。
閉鎖する工場の従業員については、基本的に存続会社において雇用を継続するが、転勤が困難である従業員については、再就職の斡旋、退職条件の優遇措置などの対策を講じる。
同社は、ことし７月４日に、日本たばこ産業（株）との合弁会社である四国ジェイティエス電装（株）を平成１５年３月をもって解散。また、滋賀工場（滋賀県甲賀郡甲西町）について、平成１５年３月末日をもってワイヤーハーネスの生産を停止し、工場閉鎖に向けて、現在、労働組合と協議を進めている。