キリンビール／チルド特約店制度開始

キリンビール（株）は、国内酒類業界初となるチルド特約店制度を開始する。現行どおりの常温流通を行う特約店制度に加え、新たに全国の酒類卸売店に説明の上、低温流通を行うチルド特約店契約を締結し、チルド特約店網を構築するもの。
近年、食品流通業界では常温食品のチルド管理が進み、酒類業界でも、今後、温度管理による一層の鮮度維持が進み、従来の常温流通に加えてチルド流通の要請が高まるものと思われる。
同社では、「お客様本位」「品質本位」を原点として、商品提案を行っており、酒類業界内で早期にチルド特約店網を構築することにより、「品質本位」の一層の具現化を目指す。
現在、鮮度管理を付加価値とする「キリン樽生一番搾り1520ｍｌ」と品質管理上低温管理が必要な「まろやか酵母」をチルド流通で販売しているが、チルド特約店網の構築により、今後顧客の要望に応じて、エリア拡大、商品開発の可能性の拡大などに期待がかかる。
同社が考えるチルド流通システムは、工場から小売店の店頭まで、配送、保管の流通経路全てにおいて１０℃以下の低温管理を行うもの。
その重要な部分を担う今回のチルド特約店は、商品の保管から配送にいたるまで一貫して１０℃以下の低温管理を行うことを条件とする。