キリンビール（株）は、グループ会社である珠海麒麟統一酒有限公司（中華人民共和国広東省珠海市）を通じ、珠海市内に現在の2倍の製造能力と優れた醸造設備を持つ新たなビール工場を建設する。
2006年2月に着工し、2007年6月に竣工する予定で、珠海麒麟統一社への共同出資パートナーである統一企業公司（中華民国台南懸永康市）が保有する持分をすべて取得し、中国における酒類事業の拠点である麒麟（中国）投資有限公司（中華人民共和国上海市、董事長大島仁志）の100％子会社とするための準備を開始する。
11月23日に合意したことを受け、年内に持分の譲渡を行うとともに、社名も麒麟酒（珠海）有限公司に改める。珠海麒麟統一社のこれまでの業績は、中国経済の発展に貢献した外資企業に授与される「2004年度全国外商投資双優企業」（主催：中国外商投資企業協会）として、広東省のビール会社で唯一表彰されるなど高く評価されており、中国に根ざした企業として今後さらなる発展を図る。
キリングループでは今回の事業展開に100億円規模での投資を行うほか、将来的にはさらなる製造能力の拡大も視野に入れ、競争の激しい中国市場における勝ち組を目指して積極的な活動を行っていく。
