カシオ計算機／業務用携帯情報端末「カシオペアDT-5100」新発売

カシオ計算機（株）は、PDAの機動性とハンディターミナルの機能性を兼ね備えた、新しいジャンルの業務用携帯情報端末「カシオペアDT-5100」を、2003年1月下旬より発売する。
業務用のハンディターミナルは、これまで運輸・流通業向けのバックヤード業務を中心に導入が進み、ITの普及やサプライチェーンの進展に伴い、近年では小売店の対面販売などフロントエンド業務でも導入機運が高まっている。
「カシオペアDT-5100」は、小売店の販売員がPDA感覚で携帯できるよう、無線LANやレーザースキャナなど業務に必要な機能をフル装備しながら、ハンディターミナルとは一線を画したコンパクトなボディを実現。顧客の前でバーコードを読み取って、在庫状況をすぐ確認できるなど、顧客サービス向上と店舗の業務効率化を実現できる。また、VoIPやカメラを使い、店舗内通話や画像のやりとりも行なえる。
カシオペア DT-5100の主な特長
・レーザースキャナを装備
PDA形状のコンパクトなボディに、レーザースキャナを標準装備。小売店の販売員が常に携帯して、顧客の前で最新の在庫状況などをすぐに確認できる。
・ワイヤレス通信機能を内蔵
Bluetoothの標準装備により、携帯型ラベルプリンタや携帯電話など、多彩なBluetooth対応機器とワイヤレスで通信できる。さらに、無線LAN内蔵モデル(M50SC)も用意しており、メールの送受信やブラウザによるリアルタイム業務処理が可能。
・ワイヤレス音声通信を可能にするVoIP機能＜M50SCのみ＞
TCP/IPネットワーク上で音声送受信を可能にするVoIP(Voice over IP)機能の装備により、無線LAN経由でのワイヤレス通話に対応。内蔵のマイクとレシーバを使って、モバイル内線電話機として活用できる。
・約35万画素のC-MOSカラーカメラ＜M50SCのみ＞
商品の陳列状況や店舗内設備の点検結果など、文字では伝えにくい現場の様子をカラーの静止画で記録でき、メールに添付して簡単に伝送できる。
・屋外でも見やすい2way方式カラー液晶
3.5型(240×320ドット)の2way方式TFTカラー液晶を搭載し、屋外での視認性を向上。従来の透過型液晶では拡散吸収されてしまう外光を、カシオ独自の光学フィルムで効率よく反射光に変換し、屋内・屋外を問わず鮮明な表示を実現。
・強力な防塵・防滴性能と耐衝撃性能
JIS防塵形とJIS防沫形に準拠した防塵・防滴性能(IP54)を備えた。1.0m落下に耐える耐衝撃性能も装備しており、雨天時の屋外作業をはじめ、様々な環境下で快適に使用できる。
・高速CPUとWindowsR CE.NETを採用
インテルRPXA250 アプリケーション・プロセッサ(400MHz)の搭載により、高速処理を実現。OSには、WindowsR CE.NET日本語版を採用。汎用的なインターフェイスを備えた高い拡張性、一覧性に優れた大型画面とペン操作による優れた操作性、オープンな開発環境による業務用アプリケーション開発の優位性などを実現。
・多彩な入力方法
手書き文字認識に対応した液晶タッチパネルと、数字キーを装備。数字キーは携帯電話と同じキー配列を採用しており、数値入力はもちろん、かなめくり方式による文字入力も可能。さらに、液晶画面上のキーボードからも文字を入力できる。
・電池が切れてもデータの消えない不揮発メモリ(FROM)を搭載