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花王/「環境・安全報告書2002年版」発行

2002年10月26日/未分類

花王(株)は、2001年度の環境保全活動をまとめた「環境・安全報告書2002年版」を作成した。
本報告書では、(1)環境負荷の少ない商品開発 (2)省エネルギーと二酸化炭素排出量の削減 (3)廃棄物の削減 (4)PRTR法対象物質の排出量の削減 (5)消費者、社会との交流などの主要な活動の進捗状況を紹介している。
今年度は次の点について充実を図った。
・工場別にPRTR法対象物質の排出量データを公表~
昨年から工場別の環境データを公表していますが、本年から工場別にPRTR法に対応した排出量データを公表した。
・第三者検証~
環境保全活動はレスポンシブル・ケア活動に則っているが、本報告書は、レスポンシブル・ケア検証センターが初めて実施する検証を受た。
主要な活動の進捗状況
(1)環境負荷の少ない商品開発~「アタックマイクロ粒子」製造でのLCA評価~
2001年4月に発売したコンパクト洗剤「アタックマイクロ粒子」は、従来のアタックよりも界面活性剤の使用量を30%削減しながら洗浄力を20%向上。
新たな試みとして、「アタックマイクロ粒子」と従来のアタック(1995年発売)の製造時における環境負荷物質の排出量をLCA(ライフサイクル・アセスメント)に基づいて比較。その結果、「アタックマイクロ粒子」製造法では、従来の製造法より、環境負荷物質である二酸化炭素排出量を28%、NOX排出量を29%、SOX排出量を28%低減していることを確認した。
(2)省エネルギーと二酸化炭素排出量の削減
2001年度のエネルギー使用量は、前年度比で原油換算で約5000KL、1990年度比で23%削減(付加価値原単位※)しました。2001年度の二酸化炭素排出量は533000トン、前年度比で15000トン、1990年度比で5.8%削減した。削減の要因は、コ・ジェネレーション設備の導入によるもので、2001年度は酒田工場、愛媛サニタリープロダクツ(株)に導入。これまで国内全8工場に導入(合計17設備)している。
(3)廃棄物の削減
廃棄物の排出量は約45000トン/年で、この内、最終処分量は5000トン/年で前年度比13%増になりました。2002年から廃棄物を発生の根源から削減するため、各廃棄物の発生過程を明らかにしたマップを作成し発生箇所ごとの対策を講じた。この対策は2001年末に完了し、2002年に入ってからは着実に削減している。
(4)PRTR法対象物質の排出量の削減
化学物質の管理では、PRTR法への対応で、2001年度の届出対象物質(取扱量1トン以上)は57物質でした。大気への排出量の多い物質について、1事業場あたり年間1トン以下にする目標を掲げ対策を講じた。
特にトルエン、およびクロロメタン使用工程では溶剤類の捕集燃焼設備を設置したことで、2002年度には、PRTR法対象物質の排出量は1トン/年以下になると予測しています。
(5)消費者、社会との交流
花王では、(財)都市緑化基金を通して、身近な森を守り育てる活動を支援していますが、2002年から、つめかえ用パウチ製品全品に「花王はみんなの森づくりを応援します」というメッセージ付マークをつけて消費者の皆様と一緒に環境保護への意識を高めている。
環境会計
環境省の「環境会計ガイドライン(2002年版)」に沿って、2001年度の実績をまとめました。
・環境保全コスト~
投資額は19.8億円で、主な項目は資源循環(省資源、廃棄物処理)に関するもので、コ・ジェネレーション設備新設(酒田工場等)、液中焼却炉新設(川崎工場)など。また、費用は91.9億円で、容器包装リサイクル法再商品化委託費用等が増加した。
・効果~
経済効果は18.0億円。(リスク回避などの仮定にもとづく"みなし効果"は含んでいない)この内、環境対応商品(主につめかえ用製品)によるプラスチック節減効果は1.1億円。(つめかえ用製品と本品のプラスチック使用量の差を金額換算)

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