日本IBMは1月15日、米IBM、ノキア、ピツニーボウズ、ソニーと「持続可能な開発のための世界賢人会議」に参加する企業群が、「燃料消費量削減効果をもたらす購買・物流ソリューション」など革新的な環境技術に関する数十件の特許を開放すると発表した。
IBMでは、これらの特許利用が可能になることで「研究者、起業家、業種、規模を問わないあらゆる企業による環境の保護や尊重につながるような消費者向け、産業向けの製品、プロセス、サービスの創出、適用、さらなる開発を促進する」としている。
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)のチームと15年連続で最多年間米国特許取得件数を記録したIBMが、ノキア、ピツニーボウズ、ソニーと協力して「エコ・パテントコモンズ」を設立したもので、開放された環境技術に関する特許共有資産のポートフォリオを「エコ・パテントコモンズ」と呼び、WBCSDが主催するエコ・パテントコモンズ専用のウェブサイトで公開している。
エコ・パテントコモンズへ開放された特許には、環境問題に焦点をあてたもの、環境保全にプラスの効果をもたらす製造やビジネスプロセスのイノベーションが含まれ、有害廃棄物発生の削減、省エネ、節水効果をもたらす製造プロセスに関する特許の開放、燃料消費量削減効果をもたらす購買・物流ソリューションに関する特許などを開放。
こうした試みによる環境保全上の利点として、IBMでは①省エネルギー・エネルギー効率や燃料効率の改善②汚染防止(汚染源の削減、廃棄物の削減)③環境に配慮した材料もしくは物質の使用④水もしくは材料使用の削減⑤リサイクル機会の拡大――などを挙げている。
エコ・パテントコモンズでは、1つ以上の特許を開放するすべての個人と企業に対し、メンバーの資格を与えている。どの特許を開放するかの選択と申請は各企業・団体の判断に委ねられる。
エコ・パテントコモンズのURLは、下記を参照。
http://www.wbcsd.org/web/epc
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IBM、ノキア、ソニーなど/環境対応の物流ソリューションなど特許を開放
2008年01月16日/CSR
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