日本出版販売(株)は、雑誌送品拠点における検品機能を拡充、手整品工程について年内に100%の完全検品をスタートさせる。これにより、取引先への送品冊数違い等の事故を未然に防止し、サービスの品質向上を目指す。
同社は、定期一般誌(週刊誌をのぞく)について、ねりま流通センター(東京都練馬区)、CVS流通センター(東京都北区)を主な拠点として新刊雑誌の受け入れから整品(ピッキング)、出荷までを行っている。整品作業は、ピッキング・梱包の工程が完全に自動化されたMALS=雑誌自動整品システムのほか、束整品、手整品などの形態に分かれる。
そのうち、手整品ラインについては両センター合わせて1日約250万冊を取り扱っているが、手作業では冊数の過不足や見逃し等の事故が発生する危険性があるため、銘柄ごとに単品重量を測定し、配本データと照合して整品時の重量の理論値を算出、実測値との誤差の程度によって検品するシステムをねりま流通センター稼動時より導入している。
これに加え、CVS流通センターでは2001年から、発生した事故数、事故原因等をリアルタイムで一元管理できるシステムを導入して事故防止に努めてきた。しかし、店別に整品された荷物をライン上から人手によってピックアップする「抽出検品」を行っているラインについては、検品率が50%程度にとどまっていた。
今回の検品機能拡充にあたっては、従来両センターで導入している包装機にコンベヤ式秤のユニットを組み合わせた、包装機重量検品システムを導入(ねりま8台、CVS20台)。梱包時に自動的に検品されるため、100%の「完全検品」が実現でき、送品冊数に関わる事故発生を未然に防ぐことができる。また、これまで必要だった抽出検品のための人工の省力化にもつながる。
ねりま流通センターでは2003年1月から、CVS流通センターでは2003年3月から完全検品体制をスタートさせる予定。
また、書籍についても、流通拠点である日販王子流通センターにおいて今年7月期にテスト検品を実施し、精度の高さが実証されている。今後は、雑誌の月刊誌(コミック、ムック含む)についての完全検品を第1ステップとし、以降第2ステップとして2003年4月までに書籍、最終的に週刊誌についても完全検品体制を目指す。
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日本出版販売/雑誌検品機能を大幅拡充
2002年10月26日/未分類
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