ＪＴ／来年６月末メドに青果物流通事業から撤退

日本たばこ産業（株）は、青果物流通事業等の撤退と、子会社の（株）ジェイティアグリスを解散し清算することを決定した。
ＪＴグループは、アグリ事業の一環として、オリジナル性のある青果物流通事業を中核とした事業展開を図ってきたが、消費者の低価格志向を背景とした昨今の厳しいマーケット状況等から、事業の将来性について慎重に検討を重ねてきた結果、事業基盤の確立の目途が立たないと判断し、青果物流通事業等から撤退する。
青果物流通事業等撤退時期は、現時点で契約済の青果物の出荷が終了する２００３年６月末日を目処としている。なお、植物バイオ分野については、引き続き、研究開発を継続していく。
ＪＴアグリ事業部は、青果物流通事業の他、肥料、野菜種子、農薬等を取り扱う農業資材販売事業を行っている。青果物流通事業とは、生産農家と栽培契約を結び、ＪＴオリジナル野菜（消費者のニーズを取り入れた新しい価値を持つ野菜で、ＪＴだけが取り扱っている野菜）の種子や苗、生産資材を契約農家へ販売し、農家が栽培したオリジナル野菜を、販売契約を結んでいる量販店等に販売する事業形態。
ＪＴグループの青果物流通事業等からの撤退決定に伴い、子会社で、農業資材販売事業を展開しているジェイティアグリスを解散、清算する。