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ブリヂストン/リチウム電池用電解液の不燃化添加剤開発

2002年11月07日/未分類

(株)ブリヂストンは、携帯電話などに使われているリチウム電池用の電解液を、電池の性能を落とすことなく不燃化できる、新しい添加剤を開発した。
リチウム電池は、従来のニッカド電池やニッケル水素電池に比べ、高電圧、軽量、長持ちするといった特性を持ち、特に様々なモバイル機器に使われるリチウム2次(充電式)電池は、充放電を繰り返すことによる電池容量低下が少ないため、その市場はここ数年急速に伸びてきている。
しかし電解液に可燃性の有機溶媒が使われているため、電池自体の高容量化や電気自動車用途等の大型電池への拡大には、発火、破裂に対する安全性の確保が大きな課題となっていた。
また、これまで不燃化添加剤の開発は試みられているが、電池性能を低下させるという問題を抱え、実用化されていなかった。
同社が開発した材料「ホスライト」(商標登録済)は、リンと窒素を基本骨格とする「ホスファゼン」という物質からなっており、添加剤として現状の電解液に5~10%添加するだけで難燃性、不燃性を付与でき、同時に、電池内部の発熱反応を抑制する効果も確認されている。
現在電池メーカーにサンプルを提供、評価を依頼中であり、年内にも実用化の目処をつけ、来年度より電池メーカーへの試験販売を開始、2005年に添加剤の販売で10億円の売上を見込んでいる。
この開発により、電力貯蔵システム用大型電池などへの応用や、将来予想される電気自動車の市場拡大にはずみがつけられるものと期待している。

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