日立金属(株)は、特殊鋼事業において、顧客と直結するネットワークを構築し、顧客の注文から生産開始までのリードタイムの短縮や、納期照会などの顧客サービスを大幅に向上させるとともに、販売・在庫情報のグループでの共有化を実現した。
同社、特殊鋼カンパニーでは、87年に社内の受発送システムの運用を開始、92年には情報ネットワークを社外の特約店にまで広げた販売情報システム「HISPEED」を構築し、運用してきた。
今回、小ロット化、短納期化など、多様化する顧客の要求に対応するとともに、情報伝達の一層のスピードアップと情報の共有化を目指し、社内の情報システムと特約店向け販売情報システムを統合し、さらに機能を大幅に拡充した日立金属グループのシステムとしてHISPEED21(21世紀版Hitachi Metals Sales Promotion by Establishing Excellent Delivery)を開発しました。
グループ全体の役割、機能分担の最適化を図るとともに、ネットワーク、データベースなどの基盤整備も実施いたしました。これにより、顧客からの注文から生産までのリードタイムの短縮、納期工程進捗照会がリアルタイムに行えるなど、顧客サービス、業務効率の向上を図った。
さらに、「ファミリーネット」として日立金属グループの販売・在庫情報を集約、共有化し、全体として「顧客にやさしいネットワーク」を実現している。
特徴
顧客と直結するネットワークを構築、注文から納入までの受発注業務、納期工程進捗サービスを効率化するとともに、在庫情報をグループで共有。
・注文を直接工場へ最短最速に手配
注文を24時間リアルタイムに生産手配でき、短納期要求に対応。
・デリバリーサービス強化
注文の納期生産進捗・出荷予定等をリアルタイムに確認が可能。
納品書・成績表データを電子化し必要分を取り出すことが可能。
・営業効率向上
注文・出荷実績、注文残のデータ提供等による営業活動の支援。
・販売・在庫情報をグループで共有化("ファミリーネット")。
販売戦略を共有化してグループの連携、競争力を強化。
システムの概要
顧客からの注文を直接工場へ最短最速に手配(2002年6月運用開始)
・注文を自動化して直接工場へ手配
・注文から工場生産着手まで
リードタイム:3日から1時間以内
工数:1/3
販売・在庫情報をグループで共有化(「ファミリーネット」)
第1期(2002年10月運用開始)
日立金属グループの在庫情報を集約して、一括照会が可能。
いつでも(24時間)、どこでも(モバイルにより世界中)、だれでも(セキュリティカードを持つ人)、利用が可能。
第2期
流通各社が、在庫情報を相互に検索し、融通による発注が可能。
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日立金属/顧客と直結した特殊鋼受発注・在庫システム構築
2002年12月05日/未分類
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