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フォルクスワーゲン グループ ジャパン/豊橋インポートセンター拡張、新パーツ自動保管システム導入

2002年12月08日/未分類

フォルクスワーゲン グループ ジャパン(株)(以下:VGJ)は、部品保管能力の増強と管理業務の効率化を目指して、同社のパーツ管理部門である「フォルクスワーゲン アウディ パーツセンター(以下:VAPC)」が運営する中央部品倉庫(以下:CPD)の拡張を実施。新たに専用パレット式の立体自動倉庫と、高速小型立体ピック&ストッカーを導入。本年12月より本格的にオペレーションをスタートさせた。
フォルクスワーゲン グループが、国内で正規輸入販売する各ブランド(VW、アウディ、ベントレー)の純正部品及び純正アクセサリーの受発注管理と保管、また、全国の正規ディーラーへの配送を一元管理するVAPC CPDは、1992年8月に稼動。現在では、在庫管理アイテム43 000点、ディーラーへのパーツ即納率は、業界屈指の98%を誇り、日に平均8 500オーダーラインの出荷を行っている。
今回の拡張は、同グループ各社の取扱い車種とパーツ需要の増加及び、即納率の維持とさらなる向上、そして、倉庫スペースと人的資源の最適化を図るために実施したもので、この一連の設備投資によって、大物パーツの保管能力は、従来の約2.5倍。部品の荷役作業工数も20~30%削減することが可能となりました。また、将来的な物量の増加に対しても、現在の約2倍となる17 000オーダーライン/日の出荷に対応できるようになった。
また、今回新たに導入された2タイプの自動保管システムと連結されるVAPC倉庫管理システム「VADOS (Volkswagen Audi Depot Operation System)」は、1999年9月に稼動を開始。このVGJが独自に開発したシステムは、高性能UNIXサーバーを中核として、PC端末、ハンディターミナル(バーコード入出庫管理用の読取り端末)から構成されている。このシステムのメリットは、全ての情報がオンラインでリアルタイムに更新されるため、在庫状況や入出庫作業の進捗がスピーディーかつ、正確に把握できる。
今回強化された機能の一つとして、日本では他社に先駆けて実施された「フォークリフトのインテリジェント化」が挙げられる。
これは、フォークリフトに情報端末とプリンター、そして、数メートル離れた場所から自動的にデータの判読ができるロングレンジ バーコードリーダーを搭載することによって、作業員がフォークリフトに乗ったまま、入出庫作業を行うことができ、高い作業効率を実現すると共に、今後予想される物流の増加についても柔軟に対応することができる。
こうした機動力と情報力が高度に融合した倉庫の自動化によって、国内トップレベルの倉庫オペレーションを実現したVAPCは、今後も同グループのアフターセールスにおける、さらなる顧客満足度の向上に貢献する。
2タイプの自動保管システムの特徴
立体式パレット自動倉庫
1. 少ない敷地に低コストで大量の保管が可能 (通常の4層に対して16層。従来比で4倍の高いスペース効率)
2. 3基の高速クレーンを駆使した世界最高水準のスピードを誇る、毎時160パレットの入出庫能力
3. 最大荷重1tのパレットを4 128パレットまで保管可能
4. 大物パーツやまとまった量のパーツを、フォークリフトでの移送に適したパレットに載せた状態で入出庫及び在庫ができるため、入出庫時の手間と時間が大幅に削減可能
高速小型立体ピッキング&ストッカー
1. わずかの設置面積で、最大2 900ロケーションの管理が可能
2. 世界最高水準の処理スピードを誇る、毎時276バケットの入出庫能力
3. 4ヶ所の荷受台に連続自動出庫するため、待ち時間がない出庫作業を実現
4. 棚間クリアランスが大幅に削減でき、効率的な保管が可能。また、設置が容易なため、短期間での増設が可能

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