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三菱商事/CRMシステムのセールスフォース・ドットコムと業務・資本提携

2002年12月26日/未分類

三菱商事(株)は、顧客情報管理(CRM)システムをASP方式で提供する(株)セールスフォース・ドットコムと業務・資本提携した。
三菱商事のSCMサービスにセールスフォース・ドットコムのCRMシステムを組み合わせ、サプライチェーンを構成する企業間で顧客情報を共有できる新しいシステムを開発する。
2003年度から ①食品・日用品業界、 ②自動車関連業界・コンビニエンス業界のフランチャイズ事業者向け、等にサービスを開始し、2005年度末までに500社への導入を目指す。
マーケティング部門や営業部門、管理部門など、様々な経路で集まる顧客情報を一元化し販促活動につなげるCRMシステムは、顧客満足度の向上、営業力強化のための支援システムとして注目されており、今後二桁の成長が見込まれている。
ライセンス販売方式で提供される従来のCRMシステムに比べて、セールスフォース・ドットコムのCRMシステムは、インターネットに接続するだけで利用できるASP方式で導入できるため、総コストを10分の1程度に削減することができる。
また、導入スピードの上でも高い優位性があることから、サービス開始後わずか3年余りで全世界で約5,200社の企業で導入されている。日本国内でも、2001年のサービス開始から約1年間で、250社以上の企業で導入されている。
一方、販売動向に応じて最適な生産量を予測、在庫削減に結びつけるSCMは、経営効率化の手法としてますます重要度が高まっている。三菱商事は、過去の販売実績をもとに算出した需要予測データなどのSCMシステムを、ASP方式で大手食品卸などに提供している。
現在、市場で導入されているSCMシステムは、販売実績などの社内データを活用した企業内システムが主流だが、三菱商事は、既存のSCMシステムとセールスフォース・ドットコムのCRMシステムとを連携させることにより、顧客情報や商談情報をサプライチェーン全体で共有できる、新型の企業間SCMシステムを構築する。
具体的例は、スーパーマーケットなどの特売情報を小売業の本部・店舗/食品卸/食品メーカー全体で共有するシステムの構築を計画。
特売に起因する取引が全体の5割前後を占めるといわれている食品業界では、特売の情報管理は最適な供給計画に必須のため、新型SCMシステムの高い需要が見込まれている。
また、本部と店舗間の情報共有ニーズが非常に高いフランチャイズビジネスにおいても、コスト面の優位性等から新型SCMシステムの導入が見込まれる。
セールスフォース・ドットコムのサービス概要
株式会社セールスフォース・ドットコムは、親会社である米国salesforce.com社が全世界に提供しているサービスを日本市場向けに提供。同社の提供するサービスは、マーケティングオートメーション、セールスフォースオートメーション、カスタマーサービス&サポートのCRM主要3機能を標準装備した本格的な統合型CRMシステム。
米国本社にて一元的に運用管理し、全世界のユーザーがインターネットを介して利用できる完全なASPモデルとなっています。導入に際しては、サーバーやソフトウェアー購入などの初期投資は不要であり、月額5 000円から利用できる。また、業務ニーズに合わせたカスタマイズ機能の充実、コールセンター/モバイル/オフラインなど様々な形態での利用、Webサービス技術の利用等による他システムとの柔軟なインテグレーションなどの特長がある。
セールスフォース・ドットコムの概要
商号:株式会社セールスフォース・ドットコム
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ
代表者:代表取締役社長 北村 彰
設立年月日:2000年4月
資本金:391,407,200円
事業の内容:CRMソリューションのインターネットサービス、および導入コンサルティング

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