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佐川急便、住友商事、大衆交通/上海大衆佐川急便物流有限公司、中国・上海で開業

2003年01月09日/未分類

佐川急便(株)と住友商事(株)並びに中国・上海の客運業・貨物運送業大手である大衆交通(集団)有限公司の3社の合弁によって設立された上海大衆佐川急便物流有限公司(本社:上海市、総経理:高山 善行)は、中国初の宅配便事業会社として、2003年1月8日より正式に上海・華東地区における営業を開始した。
中国では、海外消費財メーカーや小売チェーンの進出等もあって卸売・小売店舗数が急増、これに伴い小口貨物の配送需要も急拡大している。
特に日本企業の進出も多い国際都市上海とその近郊においてその傾向は顕著となっているものの、これまで中国には、欧米や日本のようなシステム化された小口配送(=宅配便)サービスを提供できる物流業者が存在せず、非効率配送がメーカー・店舗の双方にとって収益抑制要因となっていた。
3社では、ここに日本市場で培われた高度な宅配便事業ノウハウを導入し、先駆者として中国市場における小口貨物の効率的な物流への需要を取り込み、2002年5月に中国初の宅配便事業の開始にむけての基本合意調印を行い、同年8月には上海市に3社による合弁会社「上海大衆佐川急便物流有限公司」を設立した。
以降、現地でのセールスドライバーの募集、採用、研修、配送拠点・営業所の設営、営業車の配置、各種システムテスト等の準備期間を経て、10月より現地での荷主獲得を中心にした事前営業活動を含む仮営業を開始、そしてこの度の正式開業の運びとなった。
上海大衆佐川急便では日本と同じようにセールスドライバー制度を導入し、ドライバーは集荷・配達業務以外に営業活動を行う。またインターネット上での荷物追跡サービスや受領印FAXサービス、時間帯配達サービス等、中国初の宅配便として、効率的かつ利便性の高いサービスを提供する。
今回の正式開業時点での同社の従業員数は100名(うちセールスドライバー67名)、営業車両数70台。2003年5月には、現在建設中の新配送センターへの移行も予定しており、従業員数、営業車両台数は随時追加予定。
上海大衆佐川急便では、2005年に7 000万人民元(日本円で約11億円)の売上高を見込んでおり、今後も日本を始めとした海外資本の企業のみならず中国地場企業を含むより多くの顧客のニーズに応える高い品質のサービスの提供を目指す。
将来的には個人間宅配(C to C)市場も視野に入れ、全国的に事業展開を図っていく。
会社概要
社名:上海大衆佐川急便物流有限公司(SHANGHAI DAZHONG SAGAWA LOGISTICS CO.,LTD)
設立:2002年8月13日
営業開始:2003年1月8日
本社/仮配送センター:上海市長寧区綏寧路795号
(2003年5月には上海市西北総合物流開発区内に移転予定)
役員:総経理 高山善行(佐川急便)、副総経理 田崎達郎(住友商事)
大衆交通から董事長、副総経理を含む董事3名、佐川急便から総経理を含む董事2名、
住友商事から副総経理を含む董事2名の計7名。
資本金:3,500万人民元(約5億6,000万円)
株主:大衆交通(51.0%)、住友商事(20.0%)、上海住友商事(4.5%)、佐川急便(24.5%)
事業:国内小口混載貨物の配送
従業員:230人(2005年見込み)
保有車両:160台 (2005年見込み)
取扱個数:390万個(2005年見込み)
サービス
1.荷物問合せ
全ての荷物について、セールスドライバーが携帯情報端末「PDT」(ポータブル・データ・ターミナル)を用いて送り状のバーコードを読み取り、ホストコンピュータで管理し、常に荷物の所在地が把握でき、お客様からのお問合せに対して即座に対応可能。
2.インターネット荷物追跡サービス
ホームページにアクセスし、送り状記載の問合せNo.を入力いただくだけで荷物所在地が確認できる。
3.即日配達サービス
お急ぎの荷物は集荷した当日に配達(エリア制限あり)。
4.時間帯指定・配達日指定サービス
顧客の指定した時間帯または指定日に配達する。
5.荷物一時保管サービス
顧客から預かった荷物を一時保管し、出荷指示に基づき配達。
ストックポイントとして利用できる。
6.貴重品手渡しサービス
高価品・重要書類等の貴重品は配送センターで厳重管理。 一般荷物と識別し手渡しで仕分け・配送する(有価証券は除く)。
7.受領印FAXサービス
顧客の要求があれば、配達済受領書を指定の場所へFAX。誰が荷物を受け取ったかを確認。
8.その他特別サービス
顧客の業務内容に合わせた特別サービスを提供。「無梱包配送」、「検品・納品書回収」、「夜間配送」。

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