野村総合研究所／繊維ファッションSCM協議会とNRI、SCM－ITマップ作成

(株)野村総合研究所（以下：NRI）は、繊維産業流通構造改革推進協議会（略称：繊維ファッションSCM推進協議会、以下：FISPA）からの委託により、繊維ファッション業界において利用可能なSCMならびに業務改革を支援するITソリューションを一覧した「繊維ファッションSCM－ITマップ2003（以下：ITマップ）」を作成した。
ITマップは、FISPA会員企業のSCMへの取り組みをより加速するため、FISPAのBSM委員会（委員長：圓川隆夫東京工業大学教授）が企画しNRIが実施した調査を取りまとめたもの。
素材産業向けからテキスタイル、アパレル、小売に至るまでのSCMや業務支援のパッケージソフトウェアならびにASPサービスの66社146種のソリューションが収録されている。
繊維ファッション産業界における情報化やＳＣＭ推進の活動から生まれたソリューションからグローバルに展開しているパッケージソフトウェアまで幅広くカバーしている。
ITマップでは、川上から川下までの一貫した業務プロセスにおいて各ソリューションがサポートしている部分を一覧できるほか、各ソリューションベンダーの自己申告による詳細情報への索引も備えられている。
従来は、企業がITソリューションを導入する際のガイド情報が十分ではなく、自らのニーズに合ったものが選びにくいという問題がある一方で、中堅のソリューションベンダーが業界に浸透していくための情報チャネルが少ないという課題があった。
このITマップにより両者を結びつけることができ、FISPA会員企業のITソリューション選定に大いに役立つものと期待される。
FISPAではこのITマップを継続的に改訂し、収録するソリューションをさらに充実させるとともに、さまざまな機会を捉え普及を図る意向。
NRIはFISPAのこのような活動を支援するとともに、SCMソリューションの提供を行うことで、繊維ファッション産業界のサプライチェーンの進化に貢献したいと考えている。
詳しくは下記アドレス参照
・調査結果の概要
http://www.nri.co.jp/news/2003/030121.html
・繊維ファッションITマップの概要版
http://www.nri.co.jp/news/2003/030121/030121_2.pdf