トライウォール／特耐王包装（常州）有限公司　新会社

トライウォール(株)は、昨年末、これまで同社の主力製品であるTri-Wall Pak (AAA・三層ダンボール)やBi-Wall Pak(AA・二層ダンボール)のシート貼合を行っていた江蘇省・常州市の中国国営企業・常州常豊包装有限公司の株式及び経営譲渡を受け、2003年２月末正式に外資企業、特耐王包装（常州）有限公司「Tri-Wall Packaging (Changzhou) Co. Ltd. (通称TWPC)」としてのビジネス・ライセンスを受けた。
これにより、同社は「トライウォール」のブランド名で培ってきた物流改善ノウハウやネットワーク・システムを、WTO加盟後の市場開放で急速な成長が期待される中国で、自社生産による高品質でより充実したサービスの提供が出来るようになった。
TWPCは、トライウォール・パック（Tri-Wall Pak）に代表される重量物用包装資材から超軽量資材（Fフルート）まで、物流にかかすことのできない幅広い製品群を生産する機能と設備を有している。
この生産機能拡充により、トライウォールは従来以上の広範囲にわたり、地元企業だけでなく、中国へ進出してきた日系・欧米の製造企業へのより充実したサービスの提供を推し進める。
TWPCの所在地、江蘇省・常州市は、人口２億人以上を擁する長江デルタ地帯の中心に位置し、中国政府の市場開放政策により外資企業がたくさん進出している地域。
常州市の人口は約380万人で、中国最大の商業都市上海からは、高速道路を利用すれば約２時間半の距離にある。
中国政府が推し進める道路網の拡充で、常州市から中国主要都市への高速道路によるアクセスはたいへん便利で、海路による物流についても、常州港では通関手続きが可能であり、コンテナ出荷も容易に行うことができる。
常州市の優れた立地条件を活かし、TWPCから中国各地に点在するトライウォール・ファブリケーター（トライウォール製品の加工、販売機能を有するトライウォール社の関係会社）を介して、Just-in-Timeで顧客に製品が供給されるトライウォール・ファブリケーター網の拡大を急速に進めている。
既に、蘇州・上海・杭州・シンセン・天津・北京・東莞の各地にこれら現地会社を設立し、営業を行って折り、この先２年間で、大連、長春、沈陽、重慶、南京、無錫、厦門、広州、青島、武漢など、市場開放を推し進めている中国各地にもファブリケーターを設置する予定。