キーコーヒー(株)は、中部工場(愛知県春日井市)の増築・改築工事を進めてきたが、増築工事と物流センターの新設工事が竣工し、稼働を開始した。
平成5年11月に操業を開始した中部工場は、VP(真空パック)レギュラーコーヒーやドリップオンなどを製造している主力工場の1つで、今回の改修工事は生産設備の充実と品質保証体制強化を目的に実施したもの。
増改築にあわせて製造設備を増強、レギュラーコーヒーの製造能力は製品ベースで年間10 150トンと約20%増強し、ドリップオンL(ラージ)サイズの製造ラインを2ラインに増やした。
増築工事を施した箇所は3、4階が工場部分で、1~2階の吹抜け倉庫出荷スペースに自動立体倉庫(800パレット収納)を附設した物流センターを新設した。
最先端の物流機器を導入した中部物流センターは、中部工場の生産能力強化に対応するとともに、省力化・省人化を実現。この中部物流センターをモデルとして、今後、各物流センターの機能強化を進め、全社的なロジスティクスシステムの高度化に繋げていく。
中部物流センターの新設(3月28日正式稼働)に伴い、名古屋物流センター(名古屋市西区)の機能を移管・統合し、同センターを閉鎖した。
さらに、ロジスティクス機能の強化を図り、在庫の圧縮・適正化と鮮度の向上を目指して取り組んでおり、在庫を保有する営業所、物流センターの製品補充と工場での製造の仕組みを基本的に見直し、営業所・物流センターが必要とする補充数だけを工場で製造するというコンセプトに基づいて、全国80箇所の支店・営業所、8箇所の物流センター、4箇所の工場という社内各部門を結んだ補充発注・補充製造の新ロジスティクスシステムの稼働を開始した。
従来は、営業部門が物流センターへ当週から翌週の販売予測に対応する補充発注を行うのに対して、工場では翌々週以降の物流センターの出荷予測に対応する製造を行っていた。この方法ではタイミングのズレや、アイテム数の増大が物流センター在庫の製品鮮度を不安定にする大きな要因となっていた。
新ロジスティクスシステムは、物流センターが管轄する営業所からの補充発注数量並びに、物流センターが直接納品する得意先の販売予測を取りまとめたうえで、自身の補充発注数を確定し工場へ出荷依頼、工場では依頼を受けた分だけを製造する仕組みとなっている。
各工場の製品は、補充日に合わせて全国8箇所の物流センターへ出荷され、各物流センターから管轄営業所への補充や得意先(問屋など)納品、また営業所から業務店(喫茶店、レストランなど)への配送については、各在庫拠点の補充間隔を一定とすることで、各段階のリードタイムを一定範囲内に維持し、全国レベルで統一的な鮮度コントロールを行い、過剰在庫の抑制・低減を同時に実現する。
販売予測での対応が難しい大量販促品への対応として、営業部門の販促情報を製造、物流の各部門が早期に情報入手できる情報システムを包括しており、緊急製造などの発生を抑制、製造能力の負荷分散に繋げていく。
中部物流センターの概要
所在地: 愛知県春日井市神屋町字熊野上1139-56
占有延床面積:3,749平方メートル(約1,134坪)
人員体制:8名(開設時の社員数)
所長:栗木 勇
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キーコーヒー/中部物流センターの開設と新ロジスティクスシステム稼動
2003年04月02日/未分類
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