日本チェーンストア協会は、チェーンストアにおけるEDIのこれからの標準的なメッセージ交換方式としてebXML MSに準拠した「メッセージ交換手順ガイドライン」を推奨し、財団法人流通システム開発センターとともにその普及推進を図る。
日本チェーンストア協会は、1980 年に流通業界標準の通信制御手順としてJCA 手順を制定して、受発注業務を中心としたEDI を積極的に推進してきたが、その後のEDI の適用業務の拡大やインターネットの急速な普及、最近のIT の進展等により、現行のJCA 手順では対応が困難な課題も浮き彫りになりつつある。
同協会情報システム委員会(委員長;川島宏・㈱東急ストア代表取締役社長、副委員長;夏原平和・㈱平和堂代表取締役社長)では、こうした環境変化を踏まえながら商取引全般にわたる一層の効率化とスピード化を図るため、チェーンストアにおけるこれからの標準的なEDI のあり方について検討してきた。
検討に当たっては、「国際標準の動向を踏まえたものであること」「一般的な通信インフラとして現在定着しつつあるインターネットの活用を考慮したものであること」「流通業全体としてのコストメリット、中小事業者等の利便性に配慮したものであること」「XML 等の新しい技術を活用して、汎用性の高いEDI の環境を確保できること」等の視点を踏まえて進めてきた。
その結果、チェーンストアにおけるこれからの標準的なEDI の考え方として、下記の方針を決めた。
(1)チェーンストアにおけるEDIの通信プロトコルはTCP/IP を基本とし、これからのメッセージ交換方式としてebXML MSに準拠した「メッセージ交換手順ガイドライン」(財団法人流通システム開発センターの2002年度調査研究事業)を推奨する。
(2)通信インフラの普及状況を踏まえつつ、「JEDICOS-XML メッセージ」を基に2003年度内にチェーンストアにおける適用業務別メッセージの効率的な活用方法について研究・提案する。
この方針は、これからのシステム環境の変化等を見通して、さまざまなデータ交換方式が乱立して低効率やコスト高等の影響が出ることを防ぐために、これからの取り組みの方向性を明らかにしたもの。
これにより、インターネットを通信インフラとした各種の情報(データ表現)が容易に交換できる環境整備が進むとともに、2003年度には「XML-EDI」標準の研究にも取り組むこととなる。
今後は財団法人流通システム開発センターと連携しながら、新しい標準の健全な普及を図ることとしている。
問い合わせは
日本チェーンストア協会
広報・生活者担当/グローバル・サプライ担当
電話03-3433-1290
「メッセージ交換手順ガイドライン」「JEDICOS-XML」の詳細についての問い合わせ
(財)流通システム開発センター
研究開発部
電話03-5414-8505
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日本チェーンストア協会/ebXML MSに準拠した「メッセージ交換手順ガイドライン」推奨
2003年04月10日/未分類
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