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三井金属鉱業/全社共通システムとしてSAP R/3本格運用

2003年04月16日/未分類

三井金属鉱業(株)は、グループ企業55社に、SAPジャパン(株)の販売するERP、SAP R/3を導入し、グループ共通のシステムとして本格的な運用を実現した。
同システムに基づき、本年度から、グループ内の業績管理を目的に連結月次決算をルーチン化し、半期毎に公表する連結決算の早期化を実現し、四半期決算の開示にも充分対応できる体制を整えた。
三井金属工業は、1998年、単体でSAP R/3の運用を開始し、順次、55社もの国内外の主要関係会社へ導入を図ってきた。昨年度、その全てに導入を完了し、本年度よりグループが足並みを揃え、SAP R/3の本格運用を行う(ただし、小規模かつERP導入の必要性がない関係会社だけは導入していない)。
SAP R/3を最大限に既製の標準機能を利用する体制でシステム構築したことで、わずか5年足らずの期間のうちにグループ企業のシステムを統一する事例となった。この三井金属グループ企業へのSAP R/3導入により、三井金属グループの決算業務が早期化され、4月より連結による月次決算および四半期決算が可能となった。
導入にあたっては、社内業務をSAP R/3に適応させるため、トップダウンによる業務改革を強力に進めると共に、システムサポートの面では、三井金属グループの情報システム企業である(株)ユアソフトがグループ各社をフォローし、システム定着を図ってきた。これにより、短期間で余分な開発コストを発生させることなくグループのシステム統一を可能にした。
三井金属は、このSAP R/3を基盤に、情報の共有化と透明性を向上させ、会計のグローバルスタンダード化の潮流にも着実に適応していく考えで、三井金属の事業構造が、市場動向の変化の激しい電子材料や部品加工等に事業ウェートが高まる中、今後も当システムの有効活用を進め、経営判断の更なるスピードアップを図る予定。
三井金属はERPパッケージであるSAP R/3のコンセプトと活用方法を正しく理解し、システム統合と全体最適を考慮したビジネスモデルへの業務改革を低コスト・短期間で実現した。この三井金属の運用事例は、SAP R/3の本来の活用法のあり方を示し、当システムの持つ可能性を証明したものとして、SAPジャパンとしても大きな実績ととらえている。
また、今回の事例でSAPジャパンでは、三井金属への導入を通して培ったノウハウから上記ユアソフト社が独自に開発したR/3導入システム「リアルモデル」の販売にあたり、強力にバックアップを図り、SAP R/3の更なる拡販へつなげたいと考えている。
特に、実用へのひな型を示すこの「リアルモデル」は、従来に比べ低価格、スピーディー、確実なSAP R/3の導入を可能にする商品。大企業だけでなく、現在、新たな市場として注目される中小企業向けの市場においても、当商品の強みが今後、SAP R/3拡販の強力なサポートシステムになるものと、SAPジャパンでは大きく期待している。

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