自治体衛星通信機構／地域衛星通信ネットワーク第二世代システムの運用開始

スーパーバードを利用して、全国の地方公共団体等を結ぶ「地域衛星通信ネットワーク」を管理・運営している（財）自治体衛星通信機構（以下：LASCOM）が「地域衛星通信ネットワーク第二世代システム」の運用を開始した。
LASCOMは平成3年12月より「地域衛星通信ネットワーク」を運用してきたが、高度多様化する情報社会からの要望に応えるために「ネットワーク収容能力の拡充・強化」「データ伝送の高速化・IP化」「映像のディジタル化・多チャンネル化」等に対応した第二世代システムを構築した。
この第二世代システム化に伴い、防災分野においては、大規模災害の被災状況や広域応援部隊へのGIS（地図情報システム）を含む防災情報データの高速伝送が可能となる等、より一層の充実が図られると同時に、行政分野においても膨大な行政情報のオンラインリアルタイム処理、職員向けの遠隔地研修や県内市町村向けの会議・研修会の放映といったアプリケーションの導入が見込まれ、業務の効率化をサポートする。
また、将来的には、LGWAN（総合行政ネットワーク）への対応、離島や中山間地域等の条件不利地域への高速伝送回線としての活用等、新たな展開も期待される。