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ヒューテックノオリン/平成15年3月期の経営成績と次期見通し

2003年05月25日/未分類

(株)ヒューテックノオリンの平成15年3月期の経営成績と次期見通しは下記の通り。
経営成績
当期の概況
当期におけるわが国経済は、国際情勢が緊迫した中で、個人消費や設備投資の低迷などに加え、デフレ進行にも歯止めがかからず厳しい情勢が続いてまいりました。さらに、期末のイラク情勢の影響による株式市場の低迷など、国内景気の回復にはほど遠い状況となりました。
同社集団の主力事業である食品物流業界におきましても、「食」に対する消費者の目が一段と厳しさを増す中、食品メーカーなどの合従連衡をはじめ、寄託者企業からの物流コストの削減要請、物流業者間における競争の激化など、厳しい経営環境が続きました。
このような環境下ではありましたが、同社では、寄託者の多様な物流ニーズにタイムリーに対応してまいりました。平成14年4月に東京臨海支店(神奈川県川崎市)を開設し、輸入冷凍食品の国内物流拠点を整備いたしました。
また、全国配送ネットワークの一層の充実を図るため、5月には名古屋営業所(愛知県小牧市)を開設して中部地区における冷凍食品物流拠点としました。
さらに8月には大阪南センター(大阪府堺市)を開設し、外食産業向け配送センターを開始いたしました。
チェーンストア物流におきましても新たな展開を図り、平成15年1月には堺営業所(大阪府堺市)を開設し、スーパーマーケットへの配送を開始するなど、関西地区におけるチェーンストア物流の拡充にも注力してまいりました。
また、高度な物流品質の提供の一環といたしまして、平成14年12月には、東北支店(宮城県仙台市)において、ISO9001の認証を取得するなど、『ヒューテックノオリン・ブランド』の充実にも努力を重ねてまいりました。
以上の結果、当期の連結業績は、営業収益は259億9千4百万円(前期比3.4%増)となりましたが、これまで採用した臨時雇用者の一部に対する社会保険の取り扱いにつきまして、不適正な事実があり、今期において、その是正を図ったことにより、経常利益は13億8千万円(前期比11.1%減)、当期純利益は6億3千万円(前期比25.2%減)となりました。
当期のセグメント別の状況
運送事業部門
冷凍食品メーカー・商社の共同配送およびチェーンストア物流において取扱物量の受託増があり、営業収益は171億5千1百万円(前期比4.6%増)となり、営業利益は23億8千万円(前期比3.9%増)となりました。
倉庫事業部門
既存冷蔵倉庫における取扱物量の受託減により営業収益は68億5千5百万円(前期比2.2%減)となり、営業利益は、東京臨海支店(平成14年4月開設)の取得費用や減価償却費の負担増などにより、8千5百万円(前期比79.6%減)となりました。
その他事業部門
株式会社ヘルティーにおける米穀・野菜の販売高の増加が寄与し、営業収益は19億8千7百万円(前期比15.1%増)となり、営業利益は1億7千万円(前期比39.5%増)となりました。
次期の業績見通し
次期の見通しにつきましては、雇用環境の悪化や所得の減少などによる個人消費の伸び悩み、企業の景況感の悪化を背景とした設備投資意欲の減退や、混沌とした国際情勢を背景とした株式市場の低迷など、景気回復への懸念材料は払拭されないまま推移するものと思われます。
当物流業界におきましても、深刻化するデフレ不況の影響を避けることは難しく、単価下落や受託物量の減少などが懸念され、また、同業他社との競争が一層激化するものと予想されます。
同社集団といたしましては、主力事業である冷凍食品物流の拡充・強化に加え、チルド物流への本格的な取り組みを実現し、最高の物流品質とローコスト・オペレーションを提供することによって、当業界での『ヒューテックノオリン・ブランド』を確固たるものにする所存です。
次期の連結業績予想は、同社における、当期の期中に開設した店所のフル稼働と既存店所の新規受託や連結子会社である(株)ヘルティーの青果物の販売の拡大などにより、営業収益は271億7千万円(前期比4.5%増)、経常利益は17億2千万円(前期比24.6%増)、当期純利益は9億円(前期比42.9%増)を予想しています。

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