住友化学工業(株)は、農業化学品事業のグローバル化と競争力強化を促進するため、中国大連経済開発区に、大連凱飛化学股.有限公司(大連凱飛)との合弁による農薬中間体製造の子会社「大連住化凱飛化学有限公司」を設立した。
住友化学は、農業化学品事業をコア事業として位置付け、関連事業の買収を積極的に進めるとともに、国内・海外主要市場で開発・販売会社を設立し、事業の拡大とグローバル化を進めてきた。
製造・供給面でも、市場のニーズが多様化していく中で、コスト競争力の強化や為替変動リスクの回避などより一層の効率化を実現するため、2000年4月、インドに製造子会社を設立。
この会社は主としてインドおよび周辺国向け製品の製造拠点として順調に操業を続けており、競争力強化に順調な効果を上げているが、同社はさらに、高品質で安価な中間体原料の確保を狙い、WTO加盟後も高い経済成長と技術力の伸びが続く中国を、新たな製造基地の候補地として検討してきた。
大連凱飛は、中国の中でも非常にレベルの高い大連物理化学研究所の技術力をベースにした、農薬中間体を含む精密化学品の製造販売会社であり、事業の拡大とグローバル化を図るため海外の有力会社との提携を模索してきた。
このたび、このような両社の方針が合致し、当初の出資比率が住友化学60%、大連凱飛40%の製造合弁会社を設立することで合意に達したもの。
今後、新会社は2004年中に製造設備を完成させ、同年末を目途に農薬中間体原料の製造を開始する計画。事業規模は当初年間十数億円程度を予定しているが、4~5年後には製品ラインの拡充により数十億円規模にする考え。
新会社の概要
社名:大連住化凱飛化学有限公司
(Dalian Sumika Chemphy Chemical Co. Ltd.)
所在地:中国遼寧省大連経済技術開発区
設立:2003年4月7日
代表者:董事長隅田敏雄(住友化学理事)
株主構成:住友化学工業株式会社60%
大連凱飛化学股.有限公司40%
事業内容:農薬中間体の製造販売
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住友化学工業/中国での農薬中間体製造子会社設立
2003年06月08日/未分類
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