トヨタ自動車(株)は、循環型社会構築へ積極的に貢献するため、自動車リサイクルへの長期的展望に基づく取り組み指針として「トヨタ リサイクルビジョン」を策定した。
同社は、かねてより地球環境保全を経営の最重要課題のひとつとして位置付け、環境マネージメントの一環として地球環境に関する取り組み方針である「トヨタ地球環境憲章」(1992年制定、2000年改定)及び中・長期の具体的な活動・目標として定めた「トヨタ環境取組プラン」(第1次1993年、第2次1996年、第3次2000年策定)に基づいた施策を積極的に推進している。
リサイクル活動については、リサイクルし易い材料や車両構造の開発、中古部品の利用拡大、ASRリサイクル技術の開発・実用化など、開発から生産、使用、廃棄にいたる自動車のライフサイクル全体を踏まえた総合的な取り組みを進めている。
法規制に関して、2002年7月に制定された自動車リサイクル法において、自動車メーカーにフロン・エアバッグ・ASRの引き取りと適正処理、リサイクルが義務付けられた。欧州においては、2000年10月にEU使用済み自動車指令が発効されEU各国で法制化が進められている。
これまでの取り組みの実効性を高めるとともに、法規に的確に対応するため、「持続可能な循環型社会の構築」を基本テーマに、日欧での基本目標である「リサイクル実効率95%」の早期実現に向け、今回「トヨタ リサイクルビジョン」を策定した。
これは、「社会システムの構築」とともに「新たなリサイクル設計車の開発」などにより使用済み自動車リサイクルの高度化やリサイクル費用の低減を目指すもので、解体・リサイクル技術の開発から、中古部品の利用拡大、環境負荷物質の削減などの数値目標を設定し、着実かつ総合的に推進していく。
なお、5月に発売した新型ラウムより、このビジョンに基づく開発を行っており、以降の車種についても順次織り込んでいく。
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トヨタ自動車/「トヨタ リサイクルビジョン」策定
2003年06月12日/未分類
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