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トヨタ自動車/生産・物流・販売管理の新自動車流通システム開発

2009年10月17日/SCM・経営

トヨタ自動車は10月16日、生産・物流・販売からアフターサービスまでを一貫して管理する新自動車流通システム「SLIM(スリム)」(Sales Logistics Integrated Management)を開発したと発表した。

概要やシステムの一部を、10月20日(火)~22日(木)に幕張メッセ内・幕張イベントホールで開催される「第1回国際自動車通信技術展」に出展する。

SLIMは、トヨタが開発した販売管理システム「e-CRB」を発展させたもので、6月から中国・広汽トヨタ自動車で本格的な運用を開始させた。生産、物流、販売、納車、アフターサービスまでの各プロセスにある全車両が、現在どのプロセスにあるかを、広汽トヨタに設置された専用大型モニター上で、個体を正確に把握するシステム。

生産以降、完成車が納車されるまでの状況を、その都度把握できるため、不要な滞留を減らす改善につなげることができる。同時に、店頭在庫情報を、高頻度に生産計画や販売店への配車計画に反映し、無駄を省いた効率的な流通を維持することが可能となる。

具体的には、各プロセスごとに基準となるリードタイムが定められており、各プロセスに一定期間以上滞留した車両は画面上に明示される。広汽トヨタの専任スタッフが逐次フォローする。各販売店の仕様別の店頭在庫量や受注状況も表示されており、在庫の多い販売店向けの、生産や出荷前車両を在庫の少ない販売店に振り替えるなどの対応が常時可能となる。

販売店側には専用端末が設置され、自社分の各プロセスにおける車両が画面上に表示される。同様に一定期間以上滞留している車両は、画面上に明示され、注意を促す仕組み。販売店の専用端末には、市場動向や、販売店の受注・販売・在庫状況などから算出される、広汽トヨタへの車両仕様別の推奨オーダー数が逐次案内される。販売店では、適正在庫台数に近づけるようオーダーすることが可能となる。

中国、広汽トヨタにおけるシステムの評価を踏まえた後、新興地域への展開を検討している。

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