イオン、イズミヤ／友隣と大阪デリカをイズミヤの完全子会社化

イオン(株)とイズミヤ(株)は、両社の合弁会社である(株)友隣と大阪デリカ(株)を、イズミヤの完全子会社化することで合意した。
友隣は、大阪府泉佐野市にイオンとイズミヤが共同物流センターを開設するために、昭和５１年両社の折半出資により設立したもので、その後の事業拡大にあわせ、昭和５８年に友隣の食品製造加工部門を大阪デリカとして分離・独立させた。
両社は、これまで友隣と大阪デリカを互いに利用してきたが、小売業における物流・食品加工事業の位置づけは、大きく変化しており「食の安全」における企業責任を明確化するためにも、合弁という経営形態は、望ましくないとの認識で一致し、このたびの結論に至った。
現在、イズミヤは「関西深掘」の方針の下、関西における食品事業の強化を図り、店舗ネットワークの拡充を進め、物流と商品供給体制の整備が課題で、常温商品については、昨年９月より一括物流センターを稼動させた。
イオンでは、当面の間従来どおり友隣・大阪デリカに業務を委託し、併行して、現在全国に進めている戦略物流構想の一環として、グループ各社の物量に対応できる規模や最新鋭の機能等を兼ね備えた、新たなプロセスセンターを平成１７年度はじめに完成させ、当エリアにおける物流・食品加工事業の効率化を進める。