ミネベア、松下電器／情報モータ四商品事業を統合

ミネベア（株）と松下電器産業（株）は、２００４年４月を目処に、両社の情報モータ四商品（軸流ファンモータ、ステッピングモータ、振動モータ及びブラシ付DCモータ　以下：情報モータ）事業を統合し、情報モータ事業新会社を設立することで合意した。
新会社への出資比率は、ミネベア６０％、松下電器４０％の予定。
新会社は、両社の上記の情報モータ事業に関わる開発、製造及び販売の各機能を含む国内外の全ての事業を結集することにより、各製品でファンモータ世界第２位、ステッピングモータ世界第２位、振動モータ世界第１位、ブラシ付DCモータ世界第３位（全て２００２年度販売数量実績）の事業規模となる。
情報モータ市場は現在、日本メーカーによる寡占化、中国の事業参入メーカーの増加などにより競争が激化しているが、パソコン、プラズマディスプレイ、液晶テレビ、ゲーム機、携帯電話、デジタル家電や情報端末などの新規応用分野での需要拡大が期待され、今後、年率１０％以上（台数ベース）の拡大が見込まれる成長市場。
今回の事業統合は、２００２年９月に合意したＤＣ軸流ボックスファンモータの共同開発及び生産委託をより一層発展させ、コスト・品質で競争力のある高収益体質の統合会社の設立をめざすもの。
事業統合により、ミネベアの超精密機械加工技術、大量生産技術、およびコスト競争力と、松下電器の最先端商品開発力を融合させ、競合他社に先行した優位性のある高付加価値商品の開発、開発スピードの向上、製造力及び顧客密着体制の強化を図る。
新会社は、今回の事業統合によるスケールメリットを生かすとともに、両社の高度な生産技術力と商品開発力の統合により、製造プロセスや設計手法の標準化の加速、マグネット・材料・高度解析技術の開発などにより、大幅なコストダウンを進め、国際競争力のある事業展開を図り、統合するモータ分野で世界一の地位を目指す。
統合対象となるのは、情報モータ事業を行なっているミネベアの軽井沢製作所、浜松製作所、ミネベアエレクトロニクス（株）、タイ、中国の各拠点の一部と、松下電器のモータ社情報モータビジネスユニット、ナショナルマイクロモータ（株）、シンガポール、マレーシア、中国の各拠点の一部。
情報モータ新会社概要
社名：未定
設立予定日：2004年4月１日
本社所在地：未定
社長：ミネベアからを予定
資本 金：未定
出資比率：ミネベア60％、松下電器40％の予定
販売金額：約９５０億円（2004年度見込み）
事業内容：ファンモータ、ステッピングモータ、振動モータ及びブラシ付DCモータの開発、製造及び販売