NEC広島／生産機能移管

エルピーダメモリ（株）は9月1日、エルピーダの100％出資による生産子会社、広島エルピーダメモリ（株）を設立する。
同時に、エルピーダ、NEC、およびNEC広島の３社は、NEC広島が保有する生産設備を含めた全てのファシリティを広島エルピーダに貸与し、全ての従業員を広島エルピーダに出向させることにより、NEC広島の生産機能を全面的に広島エルピーダに移管することにつき合意した。
広島エルピーダは9月1日から従来のNEC広島の生産機能を引き継ぎ、事業を開始する。
これによりエルピーダは、自身が持つ開発、販売機能に加え、子会社広島エルピーダがNEC広島より移管を受ける業界最高水準の製造ノウハウ、最先端プロセスでの量産技術力、生産能力を保有することになり、DRAMビジネスとしての一貫事業体制を確立することとなる。
なお、NEC広島は、従来の半導体製造会社から広島エルピーダに対して資産を貸与する資産管理会社と従業員の出向元会社となり、NECの100％子会社として存続する。
また、従来NEC広島がNECエレクトロニクス（株）から受託していたDRAM以外の半導体の生産についても、今後は広島エルピーダが受託生産を継続する。
新会社の概要
商号：広島エルピーダメモリ（株）
設立：平成15年9月1日
代表者：代表取締役社長　久保田　武彦
事業内容：
エルピーダ向けDRAMウェハー製造
NECエレクトロニクス向け半導体ウェハー製造
エルピーダが生産委託するファンダリに対する製造技術支援
本店所在地：広島県東広島市吉川工業団地7番10号
資本金：2 500万円
事業規模：約1 300億円(平成16年度見込み)
従業員数：約1 360名（設立時）