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コクヨ/新首都圏物流センターをトヨタ生産物流方式でローコスト目指す

2003年09月18日/未分類

コクヨ(株)の子会社、(株)コクヨロジテムは、首都圏における物流のローコストオペレーションを実現するため10月1日、(株)豊田自動織機と共同出資で、物流運用会社「(株)KTL(ケイティエル)」を設立する。  
豊田自動織機は、フォークリフトなどの産業車両だけではなく、「搬送」「保管」「仕分」にかかわる様々な物流機器と物流システムを開発し、その優れた技術力と製造現場で培ったノウハウを活かした物流ソリューション事業に取り組んでいる。
コクヨグループは、強靭な利益体質を生み出すための事業構造改革に取り組み、その中でも物流経費の削減は重要な課題で、物流スキルの向上にスピードを上げて取り組む必要がある。
そうした両社のねらいが一致したことから、ステーショナリー事業における最先端の「物流」を実現するため、今回の合弁による新会社設立の合意に至ったもの。
コクヨグループのステーショナリー事業では、企業のオフィス用品購買システム「@office(あっとオフィス)」やオフィス用品通販「カウネット」など、きめこまかなリテール物流(=販売店やユーザーに対する小口配送)を必要とする新しいビジネスモデルにとって、「物流」は事業を成長させる重要なファクターになっている。
そこで、在庫の共有化を進めてリテール物流の統合を図るため、新しいビジネスモデルに柔軟かつ迅速に対応できる首都圏における拠点として、物流センター「コクヨ首都圏IDC (Integrated Distribution Center)」(東京都江東区新砂2-5-14)を建設した。  
今回、コクヨロジテムと豊田自動織機が設立する「KTL」は、この首都圏IDCを所有するコクヨロジテムと業務委託契約を締結して、コクヨ首都圏IDCの運用を受託し、トヨタ生産物流方式を活用した高品質オペレーションスキルをオフィス用品のリテール物流に導入する。
首都圏IDCの主な特長は、(1)世界最速のピッキングシステム(KAPPS=Kokuyo Advanced Parallel Picking System)による出庫作業時間の短縮、(2)業界最高水準の検品システムによる物流品質の向上、(3)作業者管理システムによる作業者の能力と精度の向上など。
この最新鋭の物流設備を最大限に活用することにより、輸配送コストや荷扱いコストを徹底して削減して高いコストパフォーマンスを実現する。
今後、コクヨ首都圏IDCでは、平成15年11月から@officeに対応したユーザー小口配送をスタートし、平成16年度には流通販社から販売店に対する配送機能も移管する。また、カウネットの首都圏における第2物流センターとしての機能も果たしていく。
 
株式会社KTLの概要 
商号:株式会社KTL
本店所在地:東京都江東区新砂2-5-14 コクヨ首都圏IDC内
資本金:100百万円
出資比率:株式会社コクヨロジテム49.5%、株式会社豊田自動織機50.5%
役員:
代表取締役社長 川口幸二郎(コクヨロジテム代表取締役副社長)
代表取締役 竹内和彦(豊田自動織機代表取締役専務)
取締役 加藤行雄(コクヨロジテム東日本事業本部長)、酒井博史(豊田自動織機理事)、高野正昭(コクヨロジテム東日本事業本部運用部長)、渡邉健二(豊田自動織機)
監査役:常盤康三(コクヨロジテム代表取締役社長)、森 雅博(豊田自動織機)
事業内容:コクヨ首都圏IDCにおける構内作業全般(保管・荷扱)および輸配送管理(ファニチャーの配送・納品業務は除く)
決算期:3月31日
設立日:平成15年10月1日
(9)従業員数:約30名  
首都圏IDCの概要
名称:コクヨ首都圏IDC(Integrated Distribution Center)
所在地:東京都江東区新砂2-5-14 
規模:
敷地面積22 087㎡(6 681坪)
延床面積50 868㎡(15 388坪)
その他:建物5階建て、最大同時接車50台  
工期:
平成14年9月着工
平成15年7月31日竣工
平成15年11月17日稼動(予定)

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