京セラミタ(株)は6月7日、オランダ国ベリンゲにある京セラミタ・欧州物流センター(EDC:European Distribution Center)を竣工した。
欧州物流センターは、物流関連のシステム構築に豊富な経験を持つIBM社の協力のもと、輸送大手の DHL社に全面的に業務委託を行うもので、新システムでは、メイン倉庫となるEDCを核とし、市場に近いサテライト倉庫RDC (Regional Distribution Center)をミラノ、ロンドン、マドリッド、コペンハーゲンに設置する。
今後は、日本や中国の工場から出荷された商品はEDCやRDCに一旦在庫され、販社を経由せず、直接、欧州地域の販売代理店に届ける。
こうした物流システムの統合により、欧州全域における商品供給体制の充実と、受注後納品に至る期間を短縮させることで、顧客へのサービスの向上を図り、京セラミタグループでは、受注から部材の調達、製造、物流、販売に至るまでのシステムを融合させることにより、グローバルでのサプライチェーン展開をさらに加速させる。