丸紅／米マトリックス社製UHF帯ICタグ独占販売

丸紅（株）は、米国のUHF帯ICタグ有力メーカーであるマトリックス社が開発したUHF帯ICタグ製品の日本における独占販売権及び海外における販売権を獲得、合わせて同社への出資（US$1百万）した。
UHF帯ICタグは、他製品と比べ格段に通信距離が長く、且つ、将来的な低コスト化が見込まれることより、既に米国ではICタグの主流として普及しており、特に物流分野においては世界標準になると見られている技術。　
同社は、今後日本でもUHF帯ICタグが米国同様浸透していくと判断し、米国において既に販売実績がある最有力メーカー、マトッリクス社との提携に踏み切ったもの。
これまでのICタグ関連ビジネスに対する取組みは、メモリー容量が大きく、かつ同時重ね読取り機能が優れる13.56MHz帯製品（独インフィニオン社及び豪マゼラン社）の販売活動を進めてきており、今回さらにマトリックス社製UHF帯製品をメニューとして加えることにより、今後はより幅広い分野・用途においてICタグを普及させていく。
販売体制の強化策として、事業会社であるマイティカード社を通じて提供しているICタグソリューションに加え、今回のマトリクス社との提携を機に本社内に「RFIDプロジェクトチーム」（７名）を組成、総合商社が有する幅広い業界とのつながりや流通・物流のノウハウを最大限に活用し、ICタグのトータルソリューションを提供する。
ICタグの市場規模は、関連システムやサービスも含め、2005年度には３千億円に急拡大すると予測されているが、その中で２割のマーケットシェアの獲得を目指す。